小さいお子さんの頭痛、心配ですね。
第一に確認しなくてはならないのは、
何よりも緊急性です!
命に関わるかどうか?
急いで受診する必要があるかどうか?
です。
今回は、急な子供の頭痛について、
お話ししたいと思います。
頭痛の原因診断は素人では難しい!
『髄膜脳炎』
髄膜とは、
脳と脊髄を保護している、クッションのような膜のこと。
ウイルス・ばい菌などが髄膜に感染して
炎症を生じた状態が髄膜炎です。
主な症状は、
- 頭痛
- 嘔吐
- 発熱
ぐったりしてしまい、
水も飲めないようになってしまいます。
頭痛のほかに、
- 嘔吐を繰り返す
- めまい
- 意識障害
- けいれん
- 物が重なって見える
などがある場合は、直ちに医療機関を受診して下さい。
『頭部外傷』
出血がある外傷は明らかですが、
少し前に頭を打って、
傷などが見えない場合の頭痛は不安。
ですので、なるべく動かさないようにし、
早めに受診しましょう。
『脳腫瘍』
頭蓋骨の中に腫瘍ができる病気です。
良性と悪性があります。
- 頭痛
- 嘔吐
- 手足の麻痺
- ヨロヨロしたり、歩行がおぼつかなかったり
- 顔面がゆがむ
- 眼の動きがおかしい
- 視力が低下する
など様々な症状が出ます。
早めに受診して下さい。
『片頭痛』
最近では小児にも、
片頭痛とおもわれる発作性頭痛が認められます。
大人と同じように、
- 頭痛に伴う悪心嘔吐
- 音過敏
- 光過敏
- 体動による悪化
があります。
1時間ほどで回復する場合は、
この片頭痛の可能性が高いかもしれません。
明かりを遮った部屋で横になり、
短時間で回復したら片頭痛かもしれません。
母親が片頭痛持ちの場合は、確率が高いです。
他の病気が隠れていると困りますので、
こちらも早めに受診してください。
- 風邪
- 副鼻腔炎
- 中耳炎
- 歯痛
- 目の病気
など様々な要因で頭痛はおきます。
経過観察で、良いものとの判断が難しいと思った場合は、
医療機関を受診しましょう。
頭痛が原因不明!?医療機関でもハッキリしないなら?
朝ご飯を食べないと、血糖値が下がって頭痛を招き、
昼食前の体育の時に、頭痛が起こるケースが
少なくありません。
朝食をしっかり食べる習慣をつけるようにしましょう。
また、
- 変な姿勢でゲームをやっている。
- 小型ゲーム機などを長時間やっている。
- 首の骨が歪んでいる。
- 肩こり。
- ストレスを溜め込んでいる。
- 歯のかみ合わせが悪い。
などが理由の場合もあります。
小さいお子さんは、語彙が乏しく、
自分ではうまく説明できない場合が多いと思います。
ご家族もお忙しいと思いますが、
子供たちの小さなサインを見逃さないよう、
気を配ってあげてください。
良い先生を選ぶ事も大切ですね。
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