「脳腫瘍」という病気。
聞いたことはあるけれど、
「実際にどんな病気なのか?」
と聞かれると、よく分かりません。
脳の病気というと、
ついストレスと結びつけてしまいがち。
でも、実際にストレスが原因で脳腫瘍になる!
なんて可能性はあるのでしょうか?
今回は、そんな脳腫瘍の原因、
ストレスとの関係についてお話しましょう!
そもそも脳腫瘍って何?
まずは、脳腫瘍がどんな病気なのか?
を知りましょう。
「脳腫瘍」とは、頭蓋骨のなかにできる腫瘍です。
体の他の部位にできた癌が転移してくる転移性脳腫瘍と、
脳そのものから腫瘍ができる原発性脳腫瘍に分かれます。
そして“原発性脳腫瘍”は、
さらに「良性」と「悪性」に分かれます。
良性か悪性かの診断は、手術で取り出した腫瘍を、
顕微鏡で観察して決まります。
レントゲンなどの検査では、まだ分からないんです!
悪性の場合は、
周囲に根を生やすように大きくなります。
良性の場合は、周囲の脳とはある境界をもって、
徐々にまわりを圧迫しつつ大きくなります。
原発性脳腫瘍の本当の原因は、
まだわかっていません。
原発性脳腫瘍の年間発生率は、
10万人に10~15人ほどといわれています。
この比率が高いか?低いか?
難しいところですね。。。
また、大人と子供で、脳腫瘍の種類も分かれる傾向もあります。
- 成人…大脳と呼ばれる脳の上半分に多く発生する。
- 小児…小脳と呼ばれる脳の下半分や、
脳の中心(脳幹)に多く発生する。
多くの場合、脳腫瘍は脳の中にひとつだけできます。
ですが、「転移性脳腫瘍」や「悪性リンパ腫」では、
2つ以上できることもあります。
どんな自覚症状で脳神経外科を受診する?
30歳前後のサラリーマン。
後輩も増えて、仕事のリーダーを任されたりして、
「出世街道に乗った!」
なんて時もくるでしょう。
でもその分、ストレスもたまります。
少々の身体の不調を、全て「ストレスのせい」で
片づけてしまわないようにしましょう!
もし脳腫瘍ができた場合、
症状は大きく三段階に分かれます。
①脳腫瘍という余分なものができることにより、
頭蓋骨で囲まれた内部の圧力が高くなります。
「頭蓋内圧亢進(とうがいないあつこうしん)症状」
頭痛・嘔吐・傾眠などがおこります。
②脳腫瘍によって、
直接圧迫された脳の機能が障害されることによる症状。
「巣症状(そうしょうじょう)」
または
「局所症状(きょくしょしょうじょう)」
③脳の一部が異常興奮をきたすことによって起こる、
痙攣(けいれん)やてんかんの発作。
脳腫瘍が疑われる体調不良
❖頭痛
脳組織そのものには痛みの感覚はありません。
脳腫瘍によって脳が押されたり傷ついたりしても、
痛みを感じることはないんです。
早朝起床時に多い頭痛は、
頭蓋内圧亢進症状に特徴的です。
起床時に最も強くて、
午前中に徐々に軽快する頭痛があれば、
脳腫瘍が疑われます。
ですがほとんどの頭痛は、
その他の種々の原因で起こります。
頭痛があっても、
必ずしも脳腫瘍があるとは限りません。
❖嘔吐
「頭蓋内圧亢進」による場合と、
「嘔吐中枢」の直接の刺激による場合があります。
嘔吐中枢は脳幹部にあり、
脳幹部やその近くの小脳腫瘍に、多くみられる症状です。
「頭蓋内圧亢進」による嘔吐は特徴的で、
吐き気がなくても突然噴出するような嘔吐をし、
その後は何事もなかったように食べることができます。
放射性嘔吐と呼ばれます。
❖視力障害
頭蓋内圧亢進による場合は、
雲や霧がかかったような見え方になります。
すぐに検査する必要があります。
❖複視(ふくし)
物が二重に見えることを言います。
眼球を動かすには、3本の脳神経と6つの筋肉が必要です。
脳腫瘍で脳神経およびその中枢が障害されると、
眼球の動きが悪くなり、ズレが生じ物が二重に見えます。
❖痙攣(けいれん)発作
「脳腫瘍」が刺激となり、
脳のある部分に無秩序な電気活動が生じて起こる発作を、
けいれん発作(またはてんかん発作)といいます。
刺激される脳の部位によって、
片方の手、または足が自分の意思に反して震えたりと、
様々な症状がでます。
他にも少しでも「おかしいな!」と感じたら、
必ずすぐに、脳神経外科を受診しましょう。
「休めば治る」とか「大げさな」とか
言っている場合ではありません。
異常がなければ、それに越したことはありませんから。
分かってる、ストレスや生活習慣との関係
脳腫瘍の原因は、いまだにハッキリしていません。
遺伝子の変異といわれていますが、
それ以上は不明なんです。
ただし、腫瘍の進行を助長するものとして、
- 高タンパク・高脂肪の食品の過剰摂取
- 過度のストレス
- 喫煙
などが挙げられています。
また最近では、
携帯電話やパソコンなどから発生される電磁波による影響も、
言われ出しています。
実際に、日本以外の国では、
「スマホを耳に当てて電話をすると、脳腫瘍になる!」
と断言をして、ニュースまで流している国もあります。
わたしが出張でよく行く、香港や中国などでも、
本当にしょっちゅう見ます。
ただ、その因果関係はまだ立証されてはいないんですけど。。。
とはいえ、暗い部屋で一日中パソコンに向かっていたり、
携帯のゲームをして電磁波にさらされるのは、
決して良いこととは思えませんよね。
日常の生活習慣や、食生活と癌や腫瘍の増大は、
密接な関係にあると言われています。
ストレスを上手に発散し、適度な運動を行い、
規則正しい生活を心がけることが大切なのは
言うまでもない事。
あなたの命のために。
今一度、日常生活を見直してみませんか?
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