2014年、タレントの磯野貴理子さんが、
脳梗塞で入院されたことがありました。
ご主人の迅速な対応もあって、
元気にお仕事ができるまでに回復されて
本当に良かったなぁ~と思います。
当日の磯野さんは、仕事の合間に帰ってきたご主人に
「身体がフラフラしていつもの私じゃないみたい」
とおっしゃったそうです。
ご主人は、いつもはさっさと歩くタイプの磯野さんが
つまづいたり、ふらついたりしていたことから、
異変にすぐ気が付いたといいます。
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日常生活での異変
先ほど脳梗塞といいましたが、
急性の脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの総称を
「脳卒中」といいます。
脳の血管が破れたり、詰まったりすることで、
脳細胞が破壊されてしまう病気です。
日本人の死亡原因の3位にあたります。
わたしが勤めている会社でも、こんな話を聞きました。
上司が、出張先のホテルの一室で脳卒中を起こし、
まもなく亡くなられた時。
ホテルから出てこない上司を心配した部下が、
マスターキーで中に入ると、
ベッドで大きないびきをかいていたと言います。
いびきは、脳血管障害から脳機能が壊れ、
喉などの筋肉が弛緩し、舌が落ち込んでしまうことで、
気道が圧迫されて、いびきをかくのだそうです。
今までいびきをかいていなかった人が、
急にいびきをかきだした!しかもものすごく大きい。
このような場合は、
すぐに脳神経外科に相談しなければいけません。
脳梗塞にかかる人のうちの約3割は、
日常生活の中で前触れがあったというデータもあるように。
いびきや、いびきが原因で、
体内の酸素が不足する睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、
一緒に生活している人がいれば、重要なサインとなります。
- 【視覚障害】⇒ 字や物がぼやけてみえる。二重に見える
- 【意識障害】⇒ 意識がぼんやりする
- 【言語障害】⇒ ろれつが回らなくなる
- 【嚥下障害】⇒ 食べ物が喉を通りにくくなる
その他、身体がしびれる、頭痛、高血圧など。
脳梗塞発見のサインとしての「FAST」
- F(フェイス)⇒ 笑うと顔のゆがみが強調され、片方の麻痺がわかる
- A(アーム) ⇒両腕を前に上げると片方が下がる
- S(スピーチ)⇒ 短い文をスムーズに話せない、繰り返せない
- T(タイム)⇒ 発見した場合は時間をおかずに受診する
頭痛やめまいは休めば治る、
休めないから良くならないんだと思っていませんか?
こんな重大な病気が隠れているかもしれないので、
けっして軽視してはいけないんです。
めまいの症状から考えられる主な病気

一言にめまいとは言っても、
一般的に起こりやすいめまいは、大きくわけて
- 回転性めまい
- 浮動性めまい
- 立ちくらみ
という3つに別れます。
「回転性めまい」は、
自分自身がグルグル回っている感じや
周囲がグルグル回っているめまいを言います。
急に発症することが多く、めまいの他に、
吐き気や嘔吐、耳が聞こえづらくなる(難聴)
などと言った症状を伴うこともあります。
耳の異常でよく起こるめまいですが、
脳の異常でも、回転性のめまいが起こることがあるので、
簡単に考えてはいけません。
主な病気
良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎、
外リンパ瘻、中耳炎、など
「浮動性めまい」は、
フワフワ揺れる感じのある症状。
他には、頭痛や痺れ、真っ直ぐ歩けないなど、
運動麻痺の神経に関わる症状を伴うことがあります。
急に症状が現れることもあれば、
徐々に症状が現れることもあります。
主な病気
脳出血/脳梗塞、椎骨脳底動脈循環不全、聴神経腫瘍
立ち上がるとクラッとする「立ちくらみ」は、
血圧の変動に関連する病気が考えられます。
主な病気
高血圧症、低血圧症、不整脈、低血糖症
その他のめまい
不安や心配事などのストレスが続くことで起こる
「心因性めまい」は、めまいの種類は一定しません。
めまいの他に、
眠れない、食欲がない、肩が凝る、便秘になる手足が震えるなど、
身体の調子を整える自律神経が乱れることによって、
様々な症状が起こります。
パニック障害は、
突然の激しい動悸、息苦しさ、苦しさ、めまい、
死ぬかと思うほどの恐怖感に突然追い詰められるなど、
こころの病気です。
薬物療法でも治していくことが可能ですが、
詳しくは、心療内科や精神科の医師にお尋ねください。
規則正しい生活を送ること

回転性めまい、浮動性めまい、立ちくらみにかかわらず
どんなめまいにも共通していることは、
「規則正しい生活を送ること」が大切です。
- タバコをひかえる
- 塩分や水分、カフェインを摂り過ぎない
- 油物を減らす
- バランスのとれた食事
- 睡眠を多くとる
- リラックスする
- ストレスを発散する
規則正しい生活を送っていることで、
日常生活の中で起きた異変にも、
気が付きやすくなります。
また、年に一年でも、
必ず健康診断を受けること。
健康診断で異常に気付く事も多いんです。
自律神経の乱れを整えるのは、
長期的になるので、大変かと思います。
内科的な処置は、お医者さんにお願いする。
自分では、規則正しい生活を取り戻すようにして、
心療内科にかかったり。
信頼のおける人に相談して、整体に通う、
ジョギングなど軽い運動をするなど、
少しずつ心を解放していくことが大切。
異常に気が付いたら、
すぐにお医者さんに見てもらって下さいね!