今や腰痛は、日本人の国民病といわれるほど、
たくさんの人が悩んでいます。
日本人は、腰回りの筋肉が、
白人や黒人よりも細くて弱いため、
どうしても腰痛になりやすいんです。。。
腰痛の原因は、腰の骨や筋肉の損傷によるものから、
ストレスや、他の病気によるものまで、
原因は様々!
その原因を全て合わせると、
日本人の成人の90%以上もの人が、
一生に一度は腰痛を経験している、
とまで言われています。
そして、その原因の一つには、
内蔵の病気が原因になっている事もあるんです!
内臓疾患が原因か?
他の原因なのか??
今回は、そんな不安な腰痛のお話です。
腰痛が起こりやすい物理的な理由
人間は、重い頭部を持ち、
直立して二足歩行をしています。
この身体の仕組みが、他の動物と比べて、
背骨に大きな荷重がかかる。
そして、その土台である腰骨(骨盤や腰椎)には、
とりわけ大きな負担がかかっています。
腰は、体重の多くを占める上半身の重みを
全て支える役割をしています。
そしてさらに、物を持ったり、
身体を曲げ伸ばししたりする、様々な動きの時にも、
いちばん負担がかかります。
特に、腰の背骨「腰椎(ようつい)」の
一番下の骨盤との境界部分には、
全体重の約60%が!
そして、腰を前に曲げると、
何とその4倍の負荷がかかります。
なので、日常生活で負担がかかる機会が多く、
若い時時からでも、腰痛などの症状が
起こりやすい部分なんです。
「ぎっくり腰」のように、原因が分かっている“急性腰痛”と。
病院に行っても原因が分からず、
湿布とかで、「ダマし、ダマし」過ごす“慢性腰痛”。
物理的な腰痛の原因は、
この二つに分かれています。
腰痛の85%は原因不明!内臓疾患を疑おう!
腰が痛いんだから、原因は「腰」だろう!
と思ってしまいがちですが、
腰の痛みを訴えて受診する人のうち、
「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」など、
原因が特定できる腰痛は、何と全体の約15%。
「ぎっくり腰」を含め、
原因不明の『非特異的腰痛』のほうが圧倒的に
多いんです。
まず、腰痛を大きく3つのタイプに分けてみましょう。
❖内臓疾患からおこる「腰痛」
❖筋骨系の問題からおこる「運動性腰痛」
❖精神的要因(ストレス)から起こる「腰痛」
重い物を持ち上げた、腰を打った、
などの後で腰痛を発症した場合には、
原因が分かりますよね。
でも、思い当たる原因もないのに腰痛がおこる場合は、
内臓系の疾患を疑ってみる必要があります。
「内臓性腰痛」の特徴は、姿勢や動作には関係なく、
常にシクシクと痛んだり、痛みのために眠れないほどの痛み方です。
筋骨系の問題による「運動性腰痛」の特徴は、
歩行時や、腰の曲げ伸ばしなどの動作などで痛みます。
ただ、横になるなど、腰への負担が少ない姿勢をすると
痛みが和らいだり止まったりします。
では、精神的要因の「腰痛」は、なぜ起こるのでしょう?
身体に損傷が起こると、
痛みの信号は神経をつたって脳に伝わります。
全ての人間の脳には、
この痛みの信号を抑制するシステムが備わっているんです。
ところが、長期間の過度なストレスや、不安のある状態が続くと、
痛みを抑えるシステムがうまく働かなくなります。
すると、痛みを実際以上に強く感じるようになってしまいます。
身体の機能をコントロールする「自律神経」のバランスも、
崩れてしまいます。
自律神経が過敏になり、
少しの症状でも強い痛みを感じるようになるんです。
考えられる病気などの紹介。
内臓がなぜ腰痛の原因になるんでしょうか?
人の胴体には、内臓がギュウギュウに詰め込まれています。
内臓の大きさが、病気などによって肥大すると、
内部からお腹や腰が圧迫されます。
この内臓による圧迫が、痛みとして感じられることが、
腰痛の原因となっているんです。
男性の場合、腰痛を伴う病気として考えられるのは、
「慢性胃炎」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「胆嚢炎」
「胆石症」「胆道結石」「慢性膵炎」「腎盂腎炎」「腎がん」
「尿路結石」「尿管がん」「膀胱がん」「腹部大動脈瘤」「便秘」
などなどが・・・
こんなにもたくさんあるんですね~ ^^;
帯状疱疹になった事がある人は、
神経痛のため、腰痛になっている事も・・・
それぞれの対策方法など。
もし、「ぎっくり腰」になってしまったら!
痛みが起こったのが自宅なら、
背骨にかかる負担を軽減させるために
直ぐに横になりましょう。
仰向けに寝て、ひざを曲げたり、
ひざ下にクッションを置いて、
足を高くするのが最も楽な姿勢。
または、横向きに寝て、エビのように丸まって、
一番楽な姿勢をとって下さい。
外でおこった時は、
壁や柱などにもたれて呼吸を整え、
腰を下に垂直に落とすようにして固定。
ひざを軽く曲げて、
クッションのように衝撃を吸収させながら歩いて移動。
壁をつたいながら、カニ歩きをすると、
少し痛みが楽になってきます。
腰痛が激しい時は、とにかく腰を動かさないこと!
通常、2~3日で痛みが軽くなってきます。
「安静」「冷却」「圧迫・固定」を行いましょう。
◆精神的要因(ストレス)から起こる「腰痛」への対応
整形外科でも「問題ない」
内科的にも「問題がない」
そんな場合は思い切って、
心療内科や精神科を受診してみましょう。
まずは、腰部の痛みをとる薬物療法を試みます。
主に、非ステロイド性消炎鎮痛薬が処方されますが、
精神的な要因を改善するためには、
抗うつ薬が有効なケースもあります。
心理的療法や、カウンセリングなどを行った方が
良い場合もあります。
まとめ
*がんこな腰痛が続くとき
*発熱したとき
*腹部・背中など
ほかの部位の痛みが出ているときには、
特に注意が必要です。
内臓系の疾患による腰痛の場合、
だんだん症状が強くなる可能性もあります。
腰痛の原因になりやすい腎臓疾患は、放置しておけば、
命に関わる事態にまで発展する病気でもあるんです。
必ず、かかりつけの整形外科医で診察を受け、
腰痛以外に病気がないかどうか?
調べるようにしましょう。
必要があれば、検査設備の整った病院を
紹介してくださるはずです。
この際です!
キチンと原因を調べましょう。
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