せっかく頂いた『お中元』
負担に思うなんてもったいない!
・・・でもチョッと悩んでます。
お中元、贈るときのマナーはシンプルです。
いつまでに贈れば良い?とか、
どんな品物が喜ばれる?
というのが、贈るときマナーのほとんど。
いつ?は、6月下旬~7月15日が一般的で、
関西方面では8月15日までがお中元の時期(今は、関西も早いですよ!)。
なに?に関しては、
自分が貰っても嬉しいものくらいの配慮で良いと思います。
ところが、お中元のお返しはお礼状だけで良いのか?
それとも品物を贈った方がマナーとしてふさわしいのか?
などと、貰った方は何かと頭を悩ませることも
珍しくないですよね。
お中元をもらった時のマナー!
お中元を頂いたら、間をおかずにお礼状を出して、
品物が届いたことと感謝の気持ちを伝えましょう。
後輩や部下、立場が下の人から頂いたお中元であれば、
ここはシッカリとおさえておきたいところ!
お中元をいただいた時、
お礼として物品をこちらからも贈るのは
一般的ではありません。
ただ、品物でお返しをしたからといって、
直ちにお中元マナーに反するわけでもありません。
そこのところが難しいんです・・・
ただし、お返しはあくまでも頂いた品物と
同額程度のギフトにするのが、お返しのマナー。
頂いた品物より、明らかに高価な贈り物のお返しは、
「次からは結構です!」
の意味を含むとされています。
自分が感謝の気持ちで贈った場合、
すぐさま、明らかに高価な物が返されたら嫌じゃないですか??
私なら落ち込みます。
私の妹は、嬉しいと言っていましたけど ^^;
ただ、毎年お中元を贈って貰うのは嬉しいけれど、
そろそろ止めて欲しいな〜って思う事もありますよね。
近況報告なら暑中見舞いの葉書ぐらいで良いですし、
職場の後輩なら毎日会うし。
相手に失礼にならないような、
お中元やお歳暮の断り方ってあるのでしょうか?
その年までは、ありがたく頂いておいて、
次の年からはお気持ちだけ頂くという方法。
考えてみましょう!
お中元というものは、
そもそも目下の人が、目上の方や取引先相手の方に、
日ごろの感謝の気持ちを添えて品物を贈る風習です。
繰り返しになりますが、お返しの品を送らなくても、
お中元マナーに反しているわけではありません。
ただし、お礼状を必ず出すのは、
お返しのマナーの基本です。
その礼状を活用してお断りの気持ちを伝えましょう。
毎年お中元のお返しが負担…一般的にはどうなの?
日本では、四季折々の楽しい行事や風習があって、
「日本人でよかった〜」
と思うことも多いですよね。
でも、時代と共に生活習慣も変化しています。
400名近くの男性を対象に、
「もはや要らないかも?」
と思う日本の風習について訊いてみました。(複数回答)
- 1位 : 年賀状 33.2%
- 1位 : お中元 33.2%
- 3位 : お歳暮 32.4%
- 4位 : 暑中見舞い(残暑見舞い) 30.7%
- 5位 : 孫の日? 20.9%
という結果でした。
お中元やお歳暮は、面倒くさい事だけじゃなく、
費用負担もバカにならないからでしょう。
不景気と言われ続けて10年以上。
会社員の給料も、上がるどころか下がっていますし。。。
年賀状や暑中見舞い、残暑見舞いも。
面倒くさいということだけじゃなく、
最近はメールやLINEで手軽に挨拶が出来るようになった事も
一つの原因でしょうね。
❖年賀状・暑中見舞い
要らないという理由の一つで共感するのが、
ここ最近は印刷が主流になっている事。
毎年データに入っている人に、
同じデザインのを送るって意味あるのかな?
って思います。
本当に出したい人にだけ、顔を思い浮かべながら
ちゃんと手書きで書いた方が良いかも。
他に多かったのが、「子供の写真だけの年賀状」。
これは私もいらないです(笑)
❖お中元・お歳暮
「お金がもったいない。」
「お返しが面倒だからと上司から断られたとの事!」
ある意味勇気のある上司です。
「手紙やお祝いは残ってもいいが、ただの贈り物はいらない」
これは共感できますが、中には本当に感謝の気持ちを込めて、
贈っている人もいるので・・・。
「日頃お世話になっている人に何か贈りたい!
そうそう!お中元という良い風習があった!」
と思ってる人もいるんですよね~。
でも相手がそれを負担に思っているなら、
教えてもらいたいです。
相手の気持ちも知らずに贈り続けるより良いですよね。
感謝の気持ちを表す手段は、お中元だけじゃないですから。
角が立たないように断りたい!どうすれば良いの?
去年より10日早く お中元商戦始まる
頂いてしまった今回の品物は、ありがたく受け取って、
次回からは不要ですということを上手く伝えましょう。
やはり直接言うと角が立つ場合もあるので、
お礼状として一筆書くことが良いかと思います。
一筆例文
(1)お中元の品を頂きありがとうございました。←お礼は、キチンと伝えましょう!
(2)今後はお心遣いなど不要ですよ。←品物のやり取りが無くても良い関係は続きますよ!
この2点を丁寧に書いて、ちゃんと伝えることが出来れば、
直接的な表現では無いですが相手方も察してくれるはずです。
◆お礼状と同額以上の品物を贈る
送り返すのは相手先に失礼になるので、
- 贈られた品物と同金額
- またはそれ以上の贈答品
をお礼状と共に、「お中元」の表書きで贈ります。
お礼状には
「今後はお気遣いなさいませんように、お願い申し上げます」
など、ある程度明確に断りの文面を入れることで
「次回からは結構です」
という意味を、相手に気付いてもらえるはずです・・・
が、相手によっては誤解を招いたり、
気を悪くされる場合があるかもしれません。
次回からの断り方の文例(親族、友人知人、仕事関係)、礼状など
例文…「今回は頂きますが、今後は辞退します」という場合
暑い日が続いておりますが皆様、お変わりございませんか。←時候の挨拶
さて、この度は結構な品物を頂戴しまして、誠にありがとうございます。←お礼
早速、家族で旬の味覚を美味しくいただきました。←感想・お礼
いつも何かとお気をかけていただきまして、厚く御礼申し上げます。
ご好意は大変ありがたく存じますが、
今後はこのようなお気遣いなさいませんよう、お願いいたします。←丁寧に辞退しましょう!
季節柄、どうぞご自愛下さいませ。←相手の健康を祈る言葉
※いろんな相手に使えます。
親しさでアレンジしてください。
例文…取引先のお中元・お歳暮を断る場合
寒冷の頃、貴社におかれましては、
ますますご清祥でご活躍のことと存じます。←時候の挨拶
この度は、お歳暮の品を確かに頂戴いたしました。←受け取りの報告
お心遣い誠にありがたく存じますが、
実を申し上げますと、弊社ではお取引様からのご贈答は辞退させていただいております。
しかしながら、その旨をお伝えもしておりませんでしたので、
この度はありがたく頂戴させていただきます。←お礼・辞退の理由を伝える!
こちらの都合ばかりで心苦しいのですが、
どうか今後はお気遣いなさいませんよう、
何卒ご理解のほど宜しくお願いします。
最後になりましたが、貴社一層のご隆盛と皆様のご活躍をお祈りしまして、
お礼とお願いを申し上げます。←相手先の活躍を祈る
まとめ
お中元やお歳暮という古くからの風習。
確かに、良い風習だと思います。
ただ近年は、行き過ぎているパターンや、
まったく何もしないパターンなど、
偏りがちですよね。
うまくバランスを取れるように、
ちゃんとしたお断りの方法を考えてみたいと思います。
お断りの基本的なポイントは、礼状と同じです。
まず、相手の気持ちに感謝をして、丁寧に辞退をしましょう!
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