私が中学生の頃の体育の先生の話です。
先生が自宅でくつろいでいた時、
後ろからお子さんに呼ばれて振り向いた瞬間に!
腰がグギっとなり、ぎっくり腰になって、
学校をお休みされた事がありました。
自分だけでは、靴下も履けなくて、
お子さんに履かせてもらっていたそうです(笑)
当時は、
「転んだとかぶつけたじゃないのに、
そんなことってあるのかな~」
と思っていたんですけど、、、
実は先日わたしも、なぜか突然、
原因不明の腰痛が。。。
急に腰が痛くなった時は?
急に症状が出ることを「急性」。
そして、急に腰が痛くなることを「急性腰痛症」といい、
その最たるものが「ぎっくり腰」。
西洋では「魔女の一撃」とも呼ばれています。
「ぎっくり腰」という言葉は、症状を指していて、
病院では「腰椎捻挫」や「筋・筋膜性腰痛症」と診断されます。
突然の激痛で動けなくなることが、ぎっくり腰の症状ですが、
なんらかの原因で筋肉が固くなっているところに、
不意に強い力が働き、繊維断裂を起こす事で、
痛みが発生します。
荷物を持ち上げた時やくしゃみをした時など、
本当にちょっとした動作がきっかけで起こります。
ですが、これはあくまでもキッカケ。
普段から、パソコンの作業をしている時の姿勢が悪かったり、
長距離の運転のし過ぎなど。
常日頃の腰への負担が積もり積もって、
腰が悲鳴を上げた状態なんです。
腰への負担になっている、日常の主な動作の一番としては、
「長時間同じ体勢でいることで、筋肉の血流が滞り、
筋肉機能が低下してしまう」
です。
たま~に、せっかく身体を動かしても、
運動前後の体操やストレッチなど、身体のケアの仕方によっては、
逆に腰に負担がかかることがあります。
他には、
「大きなプロジェクトが控えている」
とか、
「絶対に負けられない試合がある」
など。
精神的に大きなプレッシャーがかかっていることで、
筋肉が緊張して血流が滞ってしまい、
筋肉の機能が低下して、腰に大きな負担がかかってしまいます。
長時間の荷物の積み下ろしや、
長時間片手にスマートホンを持ちっぱなしなども危険です。
同じ動作の繰り返しが多いと、身体のバランスが崩れ、
身体全体がゆがんでしまうなど様々な要因があります。
急な腰痛に襲われたら!
突然激しい痛みに襲われると、
なんとかして治療院に行こうとするかもしれませんが、
これは非常に危険です。
人間の身体は、衝撃によって損傷を受けると、
その損傷した部分を、いま以上に動かさないように意識します。
損傷を受けた周辺の筋肉が、無意識に硬く収縮する、
自己防衛反応が起こります。
治療院に行こうと、無理に動いたりすると、
さらに損傷組織を圧迫したり、
炎症を長引かせる原因になったりします。
なので、無理に治療院に行かずに、
自宅で横になっていてください。
医療業界には「RICE(ライス)」療法と呼ばれる原則があります。
R:REST(安静)
まずは安静第一です。
足の下にクッションを入れたり、楽な姿勢を見つけて横になります。
I:ICE(冷却)
発生後まもなく、まだ痛みがある時には、
冷湿布、もしくはアイスノンで冷やします。
脳に冷たさの刺激が加わることで、
痛みの刺激をブロックする作用が働きます。
ただ、冷やし過ぎは血行が悪くなり、
筋肉が硬くなることで回復が遅れてしまいます。
10分冷やして10分休憩を繰り返してください。
C:COMPRESSION(圧迫)
さらしやコルセットなどを強めに巻くことで、
腰が圧迫・固定され痛みが和らぎます。
その時に都合よく家にあればよいですが、
バスタオルやラップ、ゴミ袋などで代用してみてください。
E:ELEVATION(拳上)
痛みが起こっている部分を、
心臓よりも高く持ち上げることです。
腰痛の場合は、RICまででもかまいません。
横のなり方にも繋がるのですが、
痛い方を上にして横になるか、
仰向けの場合は、膝の下と背中の上の方に
クッションを入れて寝ると楽になります。
最近はRICESとして、
S:SUPPORT(固定)
が追加されることもあります。
COMPRESSIONで、圧迫と固定を兼ねている場合が多いです。
気を付けたほうが良い症状
腰痛は、筋肉の損傷などで起こる以外の原因として、
内臓疾患や神経の損傷、精神的な要因など、
中には命にかかわる場合があります。
腰痛以外にも症状があるなど、
少しでもおかしいと思うことがあれば、
すぐに病院に行くようにしてください。
内臓疾患が疑われる場合
○腰痛になったきっかけがはっきりしない
○1週間経っても痛みが全く軽くならず、
日ごとに腰痛が悪化している
※通常のぎっくり腰は、3日ほど経つ回復に向かう
○腰や下肢など身体を動かしても痛みがあまり変化しない
○腰痛以外に内科的症状がある
発熱、冷や汗が出る、寒気、吐き気・嘔吐、だるさ、腹痛
排尿時に痛みが発生、さらに強まったりする
血尿が出る
月経(生理)に関連して痛みが強まる(女性)
○発熱とともに腰痛が発症した
インフルエンザなどの感染症でも、腰痛が起こる場合がある
⚫︎安静にしていても、どんな姿勢をとっても腰が痛む
痛みが楽になる姿勢がなく、緩和策が見当たらない
⚫︎空腹時や食後に痛んだりするなど、
食事に関連して痛みが発生したり、強まったりする
動作に関係なく腰や背中までもが痛む
⚫︎夜間、就寝中でも腰が痛む
⚫︎脱力感・麻痺・しびれがある
などがあります。
ほんの一例です。素人判断は非常に危険ですので医療機関に
ご相談ください。
まとめ
腰痛が突然起こると、本当に焦ってしまいます。
「さっきまで、まったく何ともなかったのに。。。」
と思っても、実は疲労が積み重なっているんですよ~。
まずは焦らず、少し痛みがマシになるまで
横になって下さい。
間違っても、無理に動かないで!
そして、携帯電話で助けを呼びましょう。
しばらく仕事を休むことは、覚悟して下さいね(笑)
お大事に~!
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