「七夕」と言えば?
子供の頃から短冊に願い事を書いて、
他の飾りと一緒に笹に飾ってましたよね。
私も子供時代、保育園時代には、
7月7日の七夕の日に、
手作りの笹飾りを持って帰ってきてました。
そんな七夕。
私が知っている七夕伝説と言えば。
天の神?の娘である織姫は、機(はた)を織るのが仕事。
ところが彦星との恋に夢中になって、
仕事を全くしなくなってしまいました。
それを見た天の神は怒り、
2人を「天の川」の両岸に引き離してしまいました。
嘆き悲しむ2人の様子を、さすがに哀れに思った天の神は、
年に一度、7月7日の夜にだけ会うことを許しました。
でも、その日に雨が降ってしまうと
天の川の水が増水して渡ることができないので、
わたしたち人間は、七夕の日には晴れる事を祈る・・・
というお話ですね。
(ちなみに、もし雨が降ったら、
カササギがちゃんと渡してくれるらしいです。)
なぜ、七夕には飾りを付けるのかはご存知ですか?
では、短冊や他の飾りの意味を調べてみましょう!
七夕飾りの始まり!飾りそれぞれの名前や意味、由来とは?
古く奈良時代の日本では、古代中国の影響が強く
五色の糸を星に供える習慣がありました。
その後、室町の頃に書道の上達を願って、
硯(すずり)や墨、短冊に書いた和歌などを
納めるようになったと伝えられています。
この風習が、今の七夕飾りの元となりました。
もともと書道や和歌などは、貴族の文化。
わたしたち一般庶民まで広く普及したのは、
江戸時代になってからのことです。
そして今では、色紙で夏の風物詩をかたどった様々な飾りや、
お願い事を書いた短冊などを飾るようになりました。
■代表的な飾りの意味
◆紙衣
女子の洋裁が上手になりますように。
◆巾着
お金が貯まりますように。
◆投網
豊漁になりますように。
◆屑籠
整理、整頓が上手にでき、物を粗末にしないように。
◆吹き流し
織姫のように、機織りが上手になりますように。
◆千羽鶴・折り鶴
家族が長生きしますように。
◆短冊
願い事が叶い、字が上手になりますように。
短冊の色にも意味があったんですよ!
五色(ごしき)というのは、
中国の陰陽五行説にちなんだ「青、赤、黄、白、黒」の五色。
陰陽五行説とは、
古代中国の「木、火、土、金、水」の五つの要素が、
この世のもの全ての根源である」という説。
そしてこの五つはそれぞれ、
- 木=青
- 火=赤
- 土=黄
- 金=白
- 水=黒
を表しています。
■どうして笹に飾るの?
竹は、根がとても強くて、成長が凄く早いことから
古来より生命力の象徴とされていました。
また、竹の葉は殺菌力が強いため、
魔除けとして利用されるなど、
古くから神聖な物としても扱われてきたのです。
竹の葉の殺菌力は、色々な日本の昔話で、
おにぎりを包む役割として使われている事からも
分かりますよね。
竹の幹の中にある空洞には、神が宿るとされていました。
さらにはご先祖様が、地上に降りてくるときの
目印にするようになりました。
そこから、神聖な竹に願い事やお供えをするように
なったと伝えられています。
■全国の有名な七夕祭り
❖ねぶた祭り(青森県青森市)
京都の文化が日本海を渡って伝来したという説もあります。
「ねぶた」は「眠気をはらう」からきているそうです。
❖仙台 七夕祭り(宮城県仙台市)
商店街が主催する大規模な七夕祭り。
豪華絢爛な七夕飾りが有名です。
❖七夕人形(長野県松本市)
家々の軒先に七夕人形を吊るし、
子どもの着物を着せて厄祓いをするという、
全国でも珍しい七夕習俗です。
❖精大明神例祭(京都府京都市)
蹴鞠(けまり)の神様に蹴鞠を奉納後、
地元の少女たちが、元禄時代の姿で七夕小町踊りを披露します。
❖七夕そうめん
七夕の行事食はそうめん。
意外に知られていませんが、
千年も前から七夕の行事食となっていました。
暑さで食欲が減退するこの時期にピッタリで、
天の川や織姫の織り糸に見立てることもできますね。
★七夕飾りを手作りしてみよう!
七夕飾り〈網飾り・天の川〉の作り方
折り紙 七夕飾り ちょうちん 折り方作り方
*さんかくつづり
- 折り紙の角と角を合わせ半分に折って戻す。
- もう一度、半分に折って戻す。
- 1枚の折り紙で、4つのさんかくができる。
- 12枚くらいの“さんかく”をつなげて飾りを作る。
*皆が知ってる「わっかつづり」
- 1枚の折り紙を3回半分に折って、戻し8枚の細長い“テープ状”に切る。
- 後は、それぞれを輪にしながら“レイ”の様な飾りを作る。
家族で楽しみながら飾りを作って、
短冊に願いを書いて「笹飾り」作りを楽しみましょう!
★七夕の語源は?
七夕って、どういう語源、行事なんでしょうか?
1年には5つの節句があり、
それぞれの節句にまつわる植物があります。
- 1月7日:人日(じんじつ)…七草
- 3月3日:上巳(じょうみ)…桃
- 5月5日:端午(たんご)…菖蒲
- 7月7日:七夕(たなばた・しちせき)…竹
- 9月9日:重陽(ちょうよう)…菊
実は「七夕」は、お盆行事の一部でもあるんですね。
七夕は、日本古来からあった豊作を祈る農耕行事に、
奈良時代に中国から伝わった女性の裁縫の上達を
願うための乞巧奠(きこうでん)という儀式と。
さらには仏教のお盆などが、
混ざりあってできた風習とされています。
そして語源。
「七夕(しちせき)」を「たなばた」と読むのはどうしてか?
古くは「七夕」を「棚機(たなばた)」と表わしていたことから、
「たなばた」と呼ばれるようになった、とされています。
そしてもう一つの説。
お盆にご先祖様を迎える祭壇「精霊棚(しょうりょうだな)」と
幡(はた)を設けるのが7日の夕方であることから、
7日の夕で「七夕」と書いて「たなばた」と
発音するようになったとも伝えられています。
ちなみに、旧暦の7月7日は、お盆に入る日のため、
仏様やご先祖様を家に迎えるために、
身を清める日でもありました。
まとめ
以上、七夕の由来や意味、語源のお話でした。
もう一つ、短冊に書く願いごとを叶えるための豆知識。
《~になりますように》ではなく
《~になる》と、断言した方が良いですよ!
これは、断言する事で、自分自身を発奮させて、
目的に向かっての意識を付ける、
という効果があるから。
今年は短冊に願い事を書く時は、
シッカリ断言して書いて絶対に願いを叶えましょう!
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