大人になると、なぜか頭痛を感じる人が
増えてきますよね〜。
私なんかは、子供の頃は頭痛なんて
まったく想像もできませんでした。
社会人になってから、急に頭痛を感じるようになってきて。。。
こんな痛み、子供の頃からあったら、
勉強なんか、手につかなかったでしょう!
頭痛がなくても、勉強はあまりしていませんけど ^^;
ただ、普通の偏頭痛くらいなら良いんですが、
小さな子供が、もしが頭痛を訴えると、
「なにかの病気の現れじゃないか?」
なんて心配になってしまいます。
子どもに多い頭痛
頭痛は、大きく分けて2つあります。
一次性頭痛
原因がはっきりしない。
片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛などに分類され、
長期にわたって繰り返し起こる頭痛で、
慢性頭痛や習慣性頭痛とも呼ばれます。
二次性頭痛
疾患や外傷が原因。
突然激しい頭痛に襲われ、高熱や嘔吐を伴うこともあります。
頭部外傷、クモ膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎など、
様々な原因が考えられます。
最近は、一次性頭痛で医療機関を受診するお子さんが
増えてきています。
片頭痛というと、大人の病気と思われがち。
ですが、子供は骨の形成が未発達なので、
姿勢の乱れによる首の緊張から頭痛になったり、
学校がストレスになっていたり。
睡眠不足など、日常生活の過ごし方に問題があることがあります。
3~4歳で片頭痛を起こす子供もいて、
特に母親が片頭痛持ちだと、
遺伝する確率が高くなってしまいます。
一般的な症状
- こめかみ周辺のズキンズキンと脈打つような痛み
- 吐き気や嘔吐、下痢などの症状を伴うことがある
- 普段は気にならない光や音、においに対して敏感になる
- 寝過ぎや寝不足
- 閃輝暗点(せんきあんてん)
※片頭痛の前兆現象として、目の前に、きらきらとした稲妻のような
光が見える
子どもの片頭痛は、大人と症状が多少異なります。
大人は半日~数日間と痛みがあるのに対して、
子供の場合は、急に頭痛を訴えたかと思うと、
数時間後にはケロッとしています。
早ければ1~2時間、大抵4時間以内に治ります。
学校帰りや夕方などストレスから解放され、
ほっとした時に痛くなり、週末は元気な場合も多いです。
なので、仮病と間違えてお子さんを責める・・・
なんて事がないように、気を付けてくださいね。
- 頭痛より吐き気や嘔吐、下痢などの症状が強い
- 頭全体を締め付けるような痛みであることが多い
- 緊張型頭痛と診断されることがある
片頭痛の発作は、生活習慣の改善で減らすことも出来ます。
片頭痛が起きた時は、部屋を暗くして安静にします。
頭痛の最中や痛くなりそうな時は、
入浴、運動、マッサージなど、
血行を良くする行為は避けましょう。
また、毎朝頭痛を訴えて、不登校の原因にもなっている、
慢性連日性頭痛(CDH)で苦しんでいるお子さんもいます。
子どもの生活環境を整え、予防薬を使用しながら
精神面でのサポートを続けていくことが大切です。
危険な頭痛とは!
頭痛の中には、命にかかわるような病気が隠れている場合があります。
クモ膜下出血
今までに経験したことのない頭痛に襲われると思われますが、
出血の仕方や程度によって、頭痛の感じ方や現れ方が異なります。
出血が酷い場合には、激しい頭痛、嘔吐、けいれん発作などを伴い、
意識を失うことがあります。
一度意識を回復しても、昏睡状態に陥り死に至ることもあります。
出血が少ない場合、
首の付け根からうなじの辺りにかけて痛みを感じたり、
首筋が硬直したりします。
また、頭痛よりも、酷い肩こりを感じることも。
脳出血
徐々に酷くなる頭痛に、吐き気や嘔吐を伴う場合があります。
手足が痺れて上手く動かせない、呂律が回らない、
物が二重に見えるといった神経症状がみられるときは、
脳出血の可能性が高いです。
髄膜炎
後頭部が強く痛んで首筋が硬直し、吐き気や嘔吐、
38~39℃の高熱を伴うことが多く、
体を動かしたり頭を振ると、頭痛が強まる特徴があります。
ウイルス性の髄膜炎は自然治癒が多いですが、
細菌性髄膜炎は治療が遅れると、
死に至るケースがみられる病気です。
脳腫瘍
頭全体か一部に圧迫感や頭重感、鈍痛が続き、突然の嘔吐、
けいれん発作に襲われることがあります。
脳腫瘍による頭痛は、
脳内の圧力が高まる朝方の起床時に強い頭痛があり、
起床後しばらくすると軽減することが多いです。
腫瘍の大きさが増すにつれて、
痛みや頭重感を常に感じるようになり、
頭痛が日々酷くなります。
脳腫瘍ができた場所により、視力低下、
視野が狭くなる、物が二重に見える、
手足に力がはいらない、動かせない、耳鳴り、めまい、
などが生じることがあります。
わたしたち親ができること
危険な頭痛のサインとしては、こちらが挙げられます。
- 今までにない強い頭痛
- 発熱を伴う頭痛
- 突然の激しい頭痛
- 手足のしびれがある
- 痛みが急に強くなる
- けいれんを伴う
- 強い吐き気が伴う
- ぐったりとしている
- 意識がもうろうとなる
- ふらつきを伴う
- 回を重ねるごとに痛みが強くなる
- 朝方に頭痛が発生する
すでに、何か一つでも症状が出ていたり、
普段とは様子がおかしいな?と思ったら、
迷わずに医療機関の受診をするようにしましょう!
小さなお子さんの場合は、
危険な頭痛の判断が難しかったり、ただ痛いと訴えるだけで、
症状を上手く伝えることができないかもしれません。
日頃から、お子さんの様子をよく観察して、
少しでも違和感を感じたら、すぐに病院に行ってくださいね!
何もなくても、安心できるというだけでも、
病院で検査をする価値はありますからね〜。
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