ひな祭りの食べ物?はまぐりやひなあられの意味とは?

春のイベント

ひな祭りの楽しみといえば、
華やかで色々な食べ物ではないでしょうか?

 

少なくとも、女の子ではないわたしの楽しみは、
色々な美味しい食べ物だけです。

 

 

でも、他の色々なイベント事とは違って、
どうしてひな祭りだけが、こんなにも華やかな食べ物ばかりなのか?

 

ちゃんと、それぞれの食べ物に理由があるんです。

 

 

 

1:菱餅

 

 

元々は、菱餅ではなく、桜餅を食べる風習でした。

 

桜餅は桃色ですからね。

 

 

それが菱餅に変わった理由は、
インド仏典に書かれている故事から来ています。

 

 

故事の内容ですが、

 

川の氾濫を鎮めるために、龍神へ人身御供を差し出そうとしたが、
変わりに、「子供の味がする」菱の実を捧げて命が救われた

 

という、なかなかシュールなストーリー。

 

それが、人形が女の子の災いを肩代わりするという話と組み合わさりました。

 

 

そして、菱餅が3色で作られているという事にも、
意味があります。

 

 

  • 緑色:蓬(よもぎ)で邪気を払う、木々の芽吹き
  • 桃色:桃で魔除けの力、生命
  • 白色:清らか、雪の大地

 

 

一つ一つの色に、女の子が健康で健やかに育つように
という意味が込められています。

 

 

 

2:ひなあられ

 

 

ひなあられの由来。

 

元々は、外で食べられるように
菱餅を砕いたのが始まりと言われています。

 

ですので菱餅と同様、
3色で作られるのが基本。

 

 

最近では、黄色も追加された4色のひなあられも
増えてきています。

 

 

これは、日本の四季を表しています。

 

1年を通して、健康で元気に過ごせるように、
幸せに過ごせるようにという意味なんですね。

 

 

 

ちなみに何故か、関東と関西ではひなあられは味付けが違うということ、
ご存知ですか?

 

 

関東のひなあられは、砂糖で甘く味付けされているのに対して、
関西のひなあられは、塩味になっているんです。

 

あられという言葉で考えると、
関西のひなあられの方が、正しい感じがしますね。

 

 

ちなみにわたしは、大阪出身。

 

ちょっとひいき目に言ってみました。

 

 

 

 

3:はまぐり

 

 

ナゼひな祭りにハマグリのお吸い物が
食べられるようになったのか?

 

その由来は、今とは違う、女性の幸せに対する古い考え方から。

 

 

二枚貝は夫婦を意味するのですが、
その中でも特にハマグリは、
他の貝殻とは絶対に合わせることが出来ません。

 

 

このことからハマグリは、
夫婦円満、女性の幸せと結び付けられ、
良縁祈願の意味に使われるようになりました。

 

 

結婚式の縁起物としても、
ハマグリは使われることが多いのも、
この意味から来ています。

 

 

 

昔から、女性の幸せと言えば、
結婚、出産と言われていました。

 

大都市では、この考えは弱くなってきていますが、
地方ではまだまだ、根強い考えですよね。

 

 

 

4:白酒や甘酒

 

 

白酒や甘酒、同じものだと思っている人、
実はけっこう多いです。

 

ですが実は、ぜんぜん違う飲物。

 

 

白酒は、蒸したお米をみりんや焼酎に仕込んで、
1ヶ月ほど熟成させ、
そのもろみをすり潰して造るお酒のこと。

 

アルコールは9%〜10%ほどのお酒です。

 

 

これに対して甘酒は、ほとんどアルコールが含まれていません

 

ご飯に米こうじを混ぜて、
米のでんぷんを糖質化させた甘い飲物です。

 

一晩で簡単に作ることができるので、
一夜酒とも呼ばれています。

 

 

 

ひな祭りにはもともと、
桃の花をお酒に入れた桃花酒が飲まれていたのですが、
時代の変化で少しずつ、
白酒が飲まれるようになりました。

 

 

イメージとしては、甘酒もひな祭りに飲むような感じがありますが、
江戸時代には、夏の滋養強壮剤として飲むことが多かったようです。

 

 

今の日本だとお正月が定番ですね。

 

お正月に振る舞っているお寺も多々あります。

 

 

ただ、ひな祭りに甘酒を飲んではいけないということではありません。

 

子供たちは、白酒を飲むことができないので、
甘酒を振る舞ってあげて下さい。

 

 

 

5:ちらし寿司

 

 

ちらし寿司といえば、
ひな祭りと感じる人も多いでしょう。

 

わたしも、妹が生まれてからは、
毎年のひな祭りの楽しみに、
華やかで豪華なちらし寿司が楽しみでした。

 

 

ではどうして、ひな祭りにちらし寿司を食べるようになったのか?

 

 

それは、

 

「華やかで、女の子が好きそうだから」

 

という、ごくごく単純な理由から。

 

 

ちらし寿司の具に、色々な意味も込められているのですが、
これは実は後付けなんです。

 

説明しておきますね。

 

 

 

レンコン

 

レンコンには穴があいているので、

 

「先のことを見通せる」

 

という意味がもともとあります。

 

 

  • 女の子の将来を見通せる
  • 幸せな人生を歩むことができる

 

という意味を込められて、
ちらし寿司に使われています。

 

 

 

 

豆を使われているのは、

 

「マメに働く」

 

と言う語呂合わせ。

 

 

「マメに働いて、良い結婚生活、
良い仕事を成功させることができる」

 

と掛け合わせられています。

 

 

 

海老

 

海老と言えば、エビ反りと言われる、
独特なシルエット。

 

 

ここから、

 

「海老のように腰が曲がっても健康で元気な生活を」

 

という意味で、ちらし寿司に使われています。

 

 

あと、赤という色は、
日本の神社仏閣、鳥居にも使われているように、
魔除けの効果があります。

 

海老の赤も、神社仏閣の赤に近い色のため、
魔除けを祈ってちらし寿司に使われています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

こどもの日とは違って、
祝日扱いをされていないことには、
少し納得が出来ませんが。。。

 

 

でもひな祭りは、女の子にとっては大切なイベント。

 

日本の、歴史ある大切な伝統行事です。

 

 

日本の伝統行事では、食べ物も大切な役割があるので、
しっかりと受け継いでいきたいものですね!!

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました