ここ100年で、東京の平均湿度が
ドンドン下がってきているんです!
と、いう事は?
日本は、どんどん乾燥してきているって事。
今でも、秋や冬になったら乾燥が酷いのに、
これからもっと、乾燥が酷くなる!
でも、空気が乾燥したら、
人体にどんな影響があるんでしょうか?
肌の乾燥対策だけじゃない!身体に与える影響とは?
まず、喉の粘膜が乾燥します!
喉の粘膜は、大切なバリアーの機能
という役目があります。
ところが乾燥によってバリアー機能が
弱くなってしまいます。
すると、喉からインフルエンザや風邪などの
ウィルスが侵入しやすくなります。
夏にはほとんど流行しないインフルエンザが冬だけに
大流行するのは乾燥のためなんです。
さらに乾燥が進むと、血液中の水分まで減ってきます。
血液がドロドロしてきて、血圧も高くなります。
そうなると、重大な病気に繋がることも・・・
そして、お肌も乾燥します!
これは誰しも経験しますよね。
20歳を過ぎると、急に乾燥しやすくなるんですよ。
乾燥は、くすみの原因になるほか、
皮膚の新陳代謝が悪くなるので、
古い角質が残ってしまいます。
それってアンチエイジングにも良くありません。
おまけに乾燥の反動で皮脂が増えて、
ニキビができることもあります。
肌乾燥のかゆみの原因は皮膚の仕組みから知ろう
皮膚の厚さは、その部位によって違うんですが、
1.5~ 4ミリのあいだです。
外側から順に
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
の、3層で構成されています。
表皮細胞は表皮の基底層で生まれて、
角質層まで押し上げられます。
2週間で“垢”となって剥がれ落ちる
ターンオーバー(新陳代謝)を繰り返しています。
皮膚は水分を保つため、
汗腺から出る水分と、皮脂腺から出る脂分が
皮膚の表面でミックスした皮脂膜を形成しています。
また角質層では、
NMF(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター)
という天然保湿因子があり、水分を保持しています。
これらが皮膚をコーティングして、
水分の蒸発を防いでいるんです。
最近では、表皮細胞自体がつくる脂分が
角質層の細胞間に蓄えられて、
それが水分を保持する働きをすることも判明しています。
これらの機能がキチンと働いていると、
皮膚は潤いを保つことができます。
ところが、肌質や空気の乾燥など、
外部からの刺激で機能がうまく働かなくなると!
皮膚の水分が蒸発して、カサつきが起こります。
「乾皮症」と似ている病気があります。
乾皮症は、保湿外用剤を塗れば自然に治りますが、
湿疹が体中に出た場合などは、別の病気が考えられます。
❖貨幣状湿疹
手足や背中などに、
かゆみのある赤い貨幣大の湿疹ができます。
❖乾癬
周りの皮膚とハッキリとした境目のある赤い斑点ができ、
表面に銀白色のかさぶたができて、
体のどの部分にも出ます。
※これらが疑われる場合は、
早めに専門医の受診をおススメします!
まとめ
乾燥は、アトピー性皮膚炎の人には、
特にツラいです。
アトピー性皮膚炎の皮膚は、健康な皮膚に比べて、
角質層の間を埋めている角質細胞間脂質の中の
セラミドという物質が、
半分以下まで落ち込んでいます。
セラミドが減少すると、
外部刺激に対する皮膚のバリアー機能が低下するため、
皮膚が乾燥して炎症が起こります。
温度や湿度、ほこり、汗、ストレスなど、
様々な要因が関係します。
特に冬場に症状がひどくなる人が多いですね
日頃から“かかりつけ医師”に診てもらっていても、ツラい季節。
シッカリとケアをしながら乗り切りましょう!
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