よく「三大○○」、「三種の神器」、「三日坊主」など、
良くも悪くも『三』でくくることって多いですよね。
数字の三には
- 中国から伝来した陰陽思想では、奇数は陽、偶数が陰
- 奇数の中で物事の始まりを表す神聖な数字である一の次の三は、
その次に最も区切りがよく縁起がよいとされる - 「満つ」「充つ」に通ずるおめでたい数
- 一や二は点と線、立体ではない。
三になってはじめて面が完成して全てが揃う
などなど、人が数字の三を好む理由は他にも沢山あります。
なんで三の話をしたかといいますと、
話題の北陸新幹線で、日本三大名園の一つ、
兼六園に行ってみたいと思っているから(笑)
金沢で見る紅葉といえば、兼六園は外せませんからねっ!
日本三名園とは?
金沢の兼六園と岡山の後楽園、水戸の偕楽園の三つを合わせて、
日本三大名園といわれています。
兼六園とは、
石川県金沢市にある池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしき)。
池泉回遊式庭園とは、
江戸時代に発展、進化した日本庭園の様式の一つ。
池とその周囲を巡る通路を中心に造られています。
延宝年間(1673~1681)頃に、加賀藩主前田候の庭として造られ、
文政年間(1673~1681)に補修されています。
- 宏大(こうだい)
- 幽邃(ゆうすい)
- 人力
- 蒼古(そうこ)
- 水泉
- 眺望
この六勝を兼ね備えることから、この名が付きました。
他の池泉回遊式庭園には、
同じく三大名園の『後楽園』や、
東京都文京区にある『六儀園』。
京都市西京区にある、
八条宮家(桂宮家)の別荘である『桂離宮』
などがあります。
偕楽園とは、茨城県水戸市にあり、
偕楽園とその周辺の公園や緑地などを合わせて
後楽園公園と呼ばれています。
天保13(1842)年、
水戸藩第九代藩主徳川斉昭(とくがわなりあき)が、
千波湖に臨む七面山を切り開き、
「領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」
との願いから、造園されました。
約13ヘクタールもある広大な園内には、
約百品種・三千本の梅が植えられていて、
早春には観梅客でにぎわいます。
後楽園とは、岡山市にある池泉回遊式庭園で、
岡山藩2代藩主池田綱政(いけだつなまさ)が、
藩主のやすらぎの場として造らせました。
1686年着工、1700年に完成。
広さ約13万m2(約4万坪)の中に旭川の水を引いた池、
築山(つきやま)、茶園、亭が配置されています。
こちらは、1629年徳川頼房が創設、
水戸黄門でお馴染みの光圀公が完成させました。
後に江戸時代の大名庭園の初期のものとして、
1923(大正12)年に国の史跡に指定、
1952(昭和27)年には特別史跡・特別名勝に指定されています。
園名である後楽園は、
中国、北宋の政治家である范仲淹(はくちゅうえん)が書いた
岳陽楼記(がくようろうき)の、
「天下の憂い(うれい)に先じて憂い、天下の楽しみ後れて楽しむ」
から光圀公が命名しました。
1923(大正12)年に岡山県の後楽園と区別するため
小石川を冠するようになり、
現在は都立の庭園として一般公開されています。
兼六園は紅葉の名所でもある!
![](https://evltns.com/wp-content/uploads/2015/07/576109d214b27ef04f42f025fff7f546_s.jpg)
兼六園には、
天然記念物に指定されている「兼六園菊桜」や、
13代藩主である前田斉泰が、
わざわざ琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てたという、
「唐崎松」などの銘木があります。
春は、約200本の紅白の梅や20種類420本もの桜、
夏は、庭園の草木が最も活気づき。
秋には、紅葉の見物客が大勢訪れるとともに、
冬支度の準備、雪吊り作業が行われ、
冬には、雪吊りを施された約240本の樹木が
真っ白な雪化粧をされた風景と、
四季折々に見どころがあります。
紅葉する樹木は、モミジ類が約340本、桜が約420本、
ケヤキが約60本をはじめ、
ニシキギ、ドウダンツツジなどがあります。
例年の色づき始めは11月上旬で、
見頃は11月下旬〜12月上旬。
また、今年2015年は、
11月20日(金)〜29日(日) 17:30~21:00、
金沢城公園と兼六園が、ライトアップされる予定です。
9/18〜20、10/2〜4にも、
ライトアップが予定されています。
入園料は、通常大人310円、
小人100円の入園料がかかるのですが、
11月3日の文化の日は入園無料!
500円で、兼六園と近隣の文化施設1施設に入館できるのも、
お得ですね(笑)
該当の文化施設は、
- 金沢城公園の菱櫓
- 五十間長屋
- 橋爪門続櫓
- 藩老本多蔵品館
- 石川県立歴史博物館
- 石川県立伝統産業工芸館
- 石川県立美術館
- 石川四高記念文化交流館
となっています。
他の石川県内の紅葉の名所
![](https://evltns.com/wp-content/uploads/2015/08/ab1bfeef592fc1e9e42808ead79ea7a6_s.jpg)
他に石川県内の紅葉スポットとして、多く挙げられているのが、
小松市にある高野山真言宗のお寺、那谷寺(なたでら)です。
重要文化財が点在する、およそ23ヘクタールの境内には、
イロハモミジ、ヤマモミジ、ハウチワカエデなどの赤が、
遊仙境の白い奇岩の岩肌に映えて、素晴らしく美しい!
松尾芭蕉が奥の細道で、
その奇岩霊石がそそりたつ遊仙境に臨み
「石山の石より白し秋の風」
という句を詠んでいます。
奥の細道では松の名勝地となっておりますが、
現在は紅葉の名勝地となりつつあるのも、
面白いですよね〜。
また、芭蕉が愛したとされる山中温泉には、
鶴仙渓(かくせんけい)という渓谷があり、
渓谷沿いの遊歩道で、紅葉散歩を楽しむことができます。
是非、泊りがけで兼六園から山中温泉まで足を伸ばしてみてくださいね!
コメント