いまさら聞けない!暑さ寒さも彼岸まで?彼岸っていつなの?

生活の知恵袋

9月に入ると

「お彼岸」や「暑さ寒さも彼岸まで」

という言葉を聞くようになります。

 

10代の時には、あんまり意識しませんでしたが、

20代、30代と、歳をとるにつれて、

どうしても意識せざるを得ない時期が来てしまいます。。。

 

 

でも、お彼岸にお墓参りをするのは知っていても、

なぜこの時期にお墓参りをするのかは知りません。

 

 

仏壇におはぎがお供えしてあって、

今はお彼岸なのかなと知る程度なので、

まずは「お彼岸」がいつを指しているのか調べてみました。

 

 

 

いまさら聞けない!お彼岸とは?

 

 

お彼岸とは、春彼岸と秋彼岸があります。

 

まずはここで驚きました。

秋しかないと思っていたからです。

 

 

春彼岸は、

春分の日(3月21日頃)を中日(ちゅうにち)とした前後3日間。

 

秋彼岸は、

秋分の日(9月23日頃)を中日とした前後3日間。

 

 

それぞれ合計7日間を指します。

 

 

春分の日や秋分の日は、

国立天文台が作成する『暦象年表』という小冊子に基づいて閣議で決定され、

前年2月第1平日付の官報で発表されるとありました。

 

その年によって、前後するということも初めて知りました。

 

 

2015年の春彼岸

 

  • 3月18日が彼岸入り
  • 3月21日が春分の日で彼岸の中日
  • 3月24日が彼岸明け
  • 秋彼岸は9月20日が彼岸入り
  • 9月23日が秋分の日で彼岸の中日
  • 9月26日が彼岸明け

 

 

春の彼岸が「彼岸」「春彼岸」と呼ばれるのに対し、

秋の彼岸を「のちの彼岸」「秋彼岸」

と呼び分けることもあるそうです。

 

 

お彼岸にお墓参りをするわけ

 



 

春分・秋分の日はともに、

太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。

 

そういえば、小学校でそんな話を聞いたかもしれません。

 

 

仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、

その反対側の私たちが今いる世界、

煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。

 

 

煩悩と迷いの世界である此岸から、悟りの世界の彼岸へ到達するために、

六波羅蜜(ろくはらみつ)という修業を行うのですが、

彼岸はその修業をするための期間でもあります。

 

 

春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むので、

彼岸と此岸が最も通じやすくなる日と考え、

この時期に先祖供養をするようになったのだそうです。

 

 

また、祝日法によると、

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、

秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」

とされており、

 

古くからお米などの作物を作ってきた日本人にとって、

春の訪れはとても喜ばしく、

また、これからの豊かな実りを願う時期です。

 

 

こうした自然に対する感謝や祈りが、

ご先祖様に感謝する気持ちにもつながり、

お彼岸は大切な行事となっていきました。

 

 

今まで秋のお彼岸だけを意識していましたが、

春のお彼岸も意識していきたいと思います。

 

 

ちなみに、おはぎとぼたもちは基本的には同じもので、

食べる時期が違うだけだそうです。

 

 

簡単にいうと、

ぼたもちは、あずきの粒を春に咲く牡丹に見立てて、

おはぎは、小豆の粒を秋に咲く萩に見立てたもの。

 

あずきの赤色には、

「災難が身に降りかからないようにする効果がある」

と信じられていて、

 

古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、

先祖の供養と結びついたと言われています。

 

 

春の彼岸は農作業が始まる時期であり、

収穫をもたらす山の神などを迎えるために牡丹餅を。

 

そして、秋の彼岸は収穫の時期にあたり、

収穫を感謝して御萩を作ったとも言われているそうです。

 

 

こしあんと粒あんの違いとか、

他の季節の呼び方も違うのかなど、

またいずれ、機会があったら詳しく調べてみたいと思います。

 

 

暑さ寒さも彼岸まで?

 


涼しげな彼岸花

 

彼岸がわかったところで、

「暑さ寒さも彼岸まで」に入ります。

 

残暑は秋の彼岸までに治まり、余寒は春の彼岸までに和らぐので、

それ以後は過ごしやすくなりますよ、

という言い慣わしです。

 

 

春分と秋分は、暦の上では春と秋の折り返し地点で、

昼と夜の長さがほぼ同じになると言いましたが、

気候が同じになるわけではありません。

 

暑さの名残で、秋分のほうが10度以上も気温が高いのですが、

厳しい残暑や寒さも目途が立つため、

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるようになりました。

 

 

また、辛いこともいずれ時期が来れば去っていく、

という意味のことわざとして用いられることもあるそうです。

 

 

ちなみに、平均気温で例えると、

春の彼岸は概ね11月下旬から12月初めの気温。

 

で、秋の彼岸は、概ね5月末から6月下旬の気温とほぼ同じだそうですが、

2015年の今年は桜が咲いたと思ったら雪が降る異常気象で、

さすがに昔の人もこんなことは予想できなかったと思います。

 

今年の秋は、この言葉どおりに涼しくなるのでしょうか〜。

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