祇園祭を詳しく知ろう!宵山とは?山鉾巡行とは?

祇園祭

誰もが知ってる『祇園祭』が現在の形になるまで、

実はいろいろな事が有ったんです!

 

 

豪壮で華麗な祇園祭は、

1,100年もの伝統を有する八坂神社の祭礼で、

古くは祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれていました。

 

 

貞観11年(869)に、都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき。

 

平安京の広大な庭園に、当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の鉾を立て、

祇園の神をまつり、さらに神輿を送って、

災厄が去る事を祈ったことに始まります。

 

 

祇園祭は、7月1日の「吉符入」にはじまり、

31日の境内摂社「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、

1ヶ月にわたって、驚くほど多くの「神事・行事」がくり広げられます。

 

 

 

❖神用水清祓式(7月10日、28日)

 

四条大橋から汲み上げられた鴨川の水は祓いを受けて、

夕刻の神輿洗に使う「神用水」となります。

 

 

❖お迎提灯(7月10日)

 

「神輿洗」の神輿を迎えるため、

それぞれの提灯を立て行列を整え巡行します。

 

 

❖神輿洗式(7月10日、28日)

 

鴨川四条大橋の上まで行き、

神輿を清める儀式を行ないます。

 

また28日の神輿洗式では神社に戻ったあと、

神輿庫に収められます。

 

 

❖山鉾巡行(前祭) (7月17日)

 

神幸祭(17日)午後4時本殿

神輿渡御(17日) 午後6時頃~

 

 

❖山鉾巡行(後祭) (7月24日)

 

 

❖花傘巡行(7月24日)→還幸祭(7月24日)

 

 

※7月1日~31日まで、

ほぼ毎日私達の知らない何らかの行事が行われています。

本当に大変ですね!

 

 

祇園祭の「宵山」とは、「山鉾巡行」とは、どのようなものなのでしょう!

 

復活のシンボルのような「祇園祭」

 


祇園祭の山鉾巡行

 

最初に「祇園祭」の始まりと言われている祭事が行われた時も、

今ほど豪華絢爛な山鉾もなく、

毎年開催されるものでもありませんでした。

 

当時の趣旨としては、

疫病が起こった時にのみ災いを祓うために行われていたお祭りでした。

 

 

980年から毎年行われるようになったとはいえ、

「応仁の乱」1467年から10年間に、

何度か中断しています。

 

 

その後、都はひどい状態で、

33年もの間、祇園祭は途絶えます。

 

 

ようやく1500年に復活。

 

徐々に町の人々の手によって「山鉾」豪華絢爛になり、

中国やペルシャなどの異国の文化も混ざったような、

現在の「山鉾」が見られるようになったそうです。

 

 

ただ、江戸時代の3度の大火により、

ほとんどの鉾が焼失してしまいます。

 

そして次に復活をするのは、戦後の1947年のことですが、

なんと立てられた「山鉾」はたったの2基のみ。

 

 

それでも現在では、33基の山鉾が見られます。

(前祭の鉾9 基・前祭の山14基・後祭の鉾1基・後祭の山9基)

 

 

祇園祭は、いろんな苦難を乗り越えてきたなのですね!

 

何だか、復興に尽力した先人たちの苦労を知ると

感慨深いものがあります。

 

 

 

ところで、宵山とはどういう意味なのでしょう?

 

 

「宵山」とは、本祭の前の夜に行われるお祭りのこと。

 

「宵」には日暮れから夜までのことを指す意味があります。

 

 

そして「山」には、進んでいる物事の本番、

という意味があります。

 

 

ですから「宵山」とは、

本番の前の夕方から夜のことそのものなんです。

 

 

 

2014年から後祭りも復活。

 

それまでは、前祭りだけに山鉾が巡行したのですが、

7月21日から23日にも宵山行事が行われ、

24日に巡行するようになりました。

 

 

ただ、後祭りのほうが山鉾の量が少なく、

歩行者天国や露店もでません。

 

後祭りはその分、少し人出が減るので

「チョッとでも混雑を避けたい、山鉾だけでも見たい」

という方にはおススメですね。

 

 

祇園祭のメインイベント2015年宵山や山鉾巡行です。

 

 

【2014年】前祭山鉾巡行 出発からしめ縄切りまで

 


 

 

❖前祭(さきまつり)

 

  • 7月14~16日 ⇒ 前祭 宵々山・宵山
  • 7月17日 ⇒ 山鉾巡行・神幸祭・神興渡卸

 

 

宵々山・宵山って?

 

祇園祭の山鉾巡行の前日の夕方から行われます。

 

提灯が灯された山鉾が、祇園囃子の音と共に

華やかに響き渡り町は祭り一色です!

 

※15・16日は京都の四条通り、烏丸通が歩行者天国となります。

沢山の屋台が並んで賑わいます。

 

 

山鉾巡行って?

 

山鉾巡行は祇園祭のメインイベントです。

 

山鉾と言われる山車(だし)が、17日の午前9時に四条烏丸を出発して、

約2時間かけて町内のコースを巡行していきます。

 

約12トンもある山鉾を方向転換するために掛け声とともに、

曲がり角を曲がる辻回しと言われる見せ場が祭を盛り上げます。

 

 

巡行の順は、四条烏丸~四条河原町~市役所~烏丸御池~新町御池です。

 

 

❖後祭(あとまつり)

 

  • 7月21日 ⇒ 23日 宵山
  • 7月24日 ⇒ 山鉾巡行

 

 

後祭の宵山は、歩行者天国にはならず、

屋台などの出店もありません。

 

10基の山鉾が午前9時30分から、

烏丸御池~河原町御池~四条河原町~四条烏丸を巡行します。

 

 

祇園祭の楽しみ方って他にもある?

 


八坂神社のたぬき

 

祇園祭は、やっぱり山鉾巡行が一番の見所だと思いますが、

それ以外にも催し物があるんです。

 

その中でも、神幸祭が、もうひとつの見所といえるのでは?と思います。

 

 

神幸祭は山鉾巡行の後、

八坂神社から3基の神興を1,500人以上の担ぎ手が巡行します。

 

午後9時頃には四条御旅所に着き、

その後24日まで御旅所に留まります。

 

 

八坂神社~石段下~四条御旅所です。

 

神幸祭は山鉾巡行とは趣きが違い、

担ぎ手たちの迫力と活気、熱気のある祭りが圧巻です。

 

 

もうひとつ、前祭の期間にやっているイベントがあります。

 

「屏風祭り」といって、

烏丸通りから油小路通にかけての16件の家屋が、

“屏風絵”を飾り、

祇園祭の開催時に家ごと一般公開しています。

 

※一部有料の家屋有。

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