15の夜
作詞・作曲:尾崎豊
落書きの教科書と外ばかり見てる俺…
盗んだバイクで走り出す~♬♬
と、そうではなく(笑)
これは、尾崎豊さんの名曲ですが^^;
あなたは、
十五夜ってうまく説明できますか?
十五夜ってお月見?満月?なぜ十五?
昔からある風習だと言うことは
ご存知だと思います。
秋の美しい月を愛でる
「お月見」のことですが、
ほんの少し詳しくなるために、
まず、簡単な暦(こよみ)の説明から
お話しさせてください。
十五夜の由来や歴史とは?
◎旧暦
明治5年12月以前-
主に月の満ち欠けを基準に暦を作っていた。
◎今の暦
明治5年12月以降-
太陽の動きを基準に作られたものを採用。
明治維新を経て、暦も欧米先進国に
合わせる必要が出てきた。
西洋諸国と同じ物に統一した。
では、旧暦と新暦の違いは?
明治5年以前は、
月を基準に暦を作っていました。
新月(月が見えない夜)がその月の1日で、
満月が15日に当たるように数えていた。
いわゆる日本暦です。
ところが、月の満ち欠けの周期は29日。
このため季節は少しずつずれていました。
そこで、暦のずれを解消させるため
3年に1度の割合で閏月(うるう月)を加えて
1年を13か月とした。
旧暦では、
- 1月~3月を春
- 4月~6月を夏
- 7月~9月を秋
- 10月~12月を冬
としていました。
8月は秋のちょうど真ん中に当たります。
その頃が一年中で一番きれいな満月で、
十五夜(中秋の名月)といった。
太陽と地球の運行に基づいた暦が、
新暦です。
1年(365日)を、
太陽の周りを、地球が1周するのにかかる時間
とします。
正確には、
1周するのに約365日5時間48分46秒かかります。
このずれを調整するために
約4年に1度閏年(うるう年)があります。
新暦では、
- 3月~5月を春
- 6月~8月を夏
- 9月~11月を秋
- 12月~2月を冬
とします。
お読みいただくと、
旧暦→新暦ではかなりズレが発生するだろうな
と心配になると思います。
具体的には
旧暦ではお正月は2月19日頃でした。
これを、1月1日に変更したので、
ひと月半以上差が出たことになります。
当時はギャップ調整が大変だったそうです。^^;
現在は、この新暦に合わせ
多くの行事が行われるようになってきていますが、
旧暦で行うのが
そのまま習慣となっているものもあります。
十五夜 中秋の名月などは、
この旧暦の行事の代表ということなのですね。
先ほども少し触れましたが、
秋の真ん中のこの頃は、空気も澄んで
一年中で一番きれいな満月を観ることができる。
特別な月という意味を込め、
中秋の名月(十五夜)といったのです。
ちなみに、
ここ数年の十五夜と満月は以下の通りです。
- 2016年の十五夜 9月15日
- 満月 9月17日
- 2017年の十五夜 10月4日
- 満月 10月6日
- 2018年の十五夜 9月24日
- 満月 9月25日
これは月の満月になる周期に
14日〜16日と幅があるせいです。
(月と地球の公転軌道の関係とのこと)
旧暦のように、毎年8月15日には
ならないわけですね。
十五夜と食べ物とのつながり
また、食べ物ともつながりがあります。
十五夜は、中秋の名月を鑑賞する他に、
秋の収穫を感謝する意味と、
稲が無事に生育するよう祈る初穂祭
としての意味あいもありました。
この頃収穫される里芋などをお供えすることから、
芋名月とも呼ばれています。
なんだか可愛らしいですね。
観月と神事の両方の意味を持つ行事
だったようです。
現在では、
満月に見立てたまん丸な月見団子と、
神が降りてこられるとされたススキを供えるのが
一般的なスタイルになっていますね。
中国では唐の時代からこの習慣が知られており、
日本の平安時代の貴族の間に取り入れられ、
その後武士や町民へと次第に広まって行きました。
そして徐々に現在のスタイルに変化してきたのです。
太陽暦、太陰暦など
暦の部分は大変難しいですね。
でもどうか、
美しい月に感じ入る日本人の感性や、
収穫を感謝する日本人の心を大切に、
この十五夜の風習を
まもり続けて行ってほしいなと思います。
また、お月見団子は意外と簡単にできますので、
チャレンジしてみてください♪
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