お正月って、一年の中でも
一番ゆっくり出来る時。
でもその準備は、結構大変です。
大掃除、おせち料理、
お年玉の準備や門松、などなど・・・
そんな中で今回は、玄関に飾るしめ飾りのお話です。
「これ、な〜に〜?」
子供に聞かれて、答えられない一番のものと言っても
過言ではありませんよね^^;
正月のしめ飾りの意味を知ろう
しめ飾りとは、
神様をまつるのにふさわしい場所を示す、
神の領域と、現世を隔てる結界を意味する、
と言われているしめ縄に、
縁起物などを飾り付けたものをいいます。
しめ縄の始まりには、日本の神話が関係しています。
はるか昔。
天皇家のご先祖様でもある天照大神(あまてらすおおみかみ)が
弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴によって
天の岩戸に引きこもり、国中が暗闇になりました。
そこに集まった八百万の神(やおよろずのかみ、多くの神様)によって、
天照大御神を天の岩戸から引き出すことに成功!
再び天の岩戸に入らないように、
しめ縄で戸を塞いだ、
または、天照大神の周りに「しめくり縄」を張った、
という神話から来ている、と言われています。
また「しめ」には、
「神様の占める場所」という意味があります。
しめ縄の意味
お正月の神様は、
年神様(歳徳神(としとくじん)、若年様、正月様)と呼ばれ、
豊作の守り神であり、先祖の霊であるとも言われています。
そのしめ縄に飾られるものの基本としては、
・紙垂(かみしで/しで)神様の降臨を表す
・裏白(うらじろ)常緑(一年中葉が緑)多年生のシダで、
穂長ともいわれ長寿の象徴、
また葉の裏が白いことから清廉潔白を表す
・譲葉(ゆずりは)、常緑の高木、親が子に代を譲る例え、一族繁栄
・橙(だいだい)代々栄えるよう願う
が、主な飾り物となっています。
そしてさらに、
・海老(腰が曲がるまで、長生きが出来ますように)
・扇(末広がりで縁起がいい)
・昆布(喜ぶとかけた縁起物)
など、色々な縁起物を飾ります。
また、玄関に飾ることで、
災いが外から入ることを防ぐとも言われています。
・しめ飾りを飾っておく期間
正月飾りは、
正月事始めの12月13日~12月30日
までの間に飾り始めます。
ただし、その期間内だったとしても、
二重苦を表す29日と「一夜飾り」の31日は
避けられることが多いです。
一夜飾りとは、元日直前の大晦日に、
たった一夜で飾り付けること。
他にも、
・準備期間の短さに年神様に対しての誠意にかける、
・一夜飾りが葬儀の準備を連想される、
などと言われて、避けられています。
お正月と言えば、一昔前までは
みんなが働かない、休む日でした。
いつの頃からか、お正月でも開いているお店が
たくさん増えてきていて・・・
現代人は働き過ぎなのかな~という気もしますよね^^ ;
松の内の意味とは?
年神様がいらっしゃる、
といわれる期間を松の内と言います。
関東では、1月1日~1月7日を松の内と考え、
1月7日頃まで飾ることが多いです。
関西では、1月15日の小正月まで
飾ることが多いです。
もともとは、1月15日までを松の内、
1月20日が鏡開きでした。
ですが、1641(寛永18)年、寛永の大火といわれる、
京橋桶町から出火した大火事をきっかけに!
乾燥した正月飾りを長く置くと、火災の原因となるとして
幕府が期間を短縮したといわれる説と。
1651(慶安4)年4月20日に徳川家光が亡くなり、
徳川幕府のお膝元である関東では、
鏡開きを行っていた1月20日を忌日として
避けるために、1月11日に行うようになったため、
松の内も、1月7日までに短縮された、
という説などがあります。
神棚のしめ飾りは、
お正月が終わったら縁起物を外し、
しめ縄は、紙垂をつけたまま一年を通して張っておきます。
伊勢神宮がある伊勢市周辺では、
「蘇民将来子孫家門」の門符を付けたしめ縄を
玄関先に一年中飾る風習があります。
この他にも、その土地ならではの風習が、
日本各地にあるかもしれません。
家の外に飾る正月飾りの場合は、人目に付きますので、
転居したばかりであるとか、初めて飾る場合は、
その土地に長年お住まいの方などに
確認された方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ちょっと難しい話も、あったかもしれません。
でも、大人がちゃんと、由来を知っておかないと、
子供に聞かれても、「知らない」としか
言いようがありませんよね。
これを機に、覚えてみてくださいね〜
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