住まいの近くに街路樹や公園、林などがある場合!
毎年、大量の落ち葉が庭に落ちてきて
悩んでいる・・・
なんて場合もあると思います。
でも、市役所に言ってもなかなか動いてくれません ^^;
それどころか、クレーマー扱いなんかにされているかも?
その落ち葉、自分で堆肥にしてみませんか?
米ぬかを使って堆肥にすると、
栄養満点の野菜が育ちますよ〜♪
余ったら、ご近所さんに配って
近所付き合いも良好に(笑)
堆肥ってなに?
私たちは、主に食事から栄養を補給して
生きていますよね。
植物も当然、同じように生きているので、
栄養補給は必要です。
植物は、光合成によって、
空気や水から酸素・水素・炭素を摂りこんで、
根から13種類の栄養素を吸収しています。
特に大量に必要になる栄養素は、
- 窒素
- リン酸
- カリ
肥料の3要素といわれています。
自然界の植物は、動物の排泄物や昆虫の死骸、
落ち葉などが腐ったものが、
栄養となって成長する・・・というサイクルがあります。
ですが、人が育てる環境では、
このサイクルが成り立ちません。
そこで、野菜や草花を始めとする植物の成長に
不足する栄養を補うものを肥料と呼んでいます。
肥料には、
- 化学肥料(無機質肥料)
- 有機肥料
の2種類があります。
化学肥料は、尿素、過リン酸石灰、硫酸カリなどの
無機質の原料を、化学的に合成して反応作ったもので、
大量生産が可能。
植物が必要とする栄養を、吸収しやすく即効性があります。
自然のものを原料とした有機肥料に比べて臭いもないので、
室内栽培の植物にも使いやすいです。
ただし!
化学肥料を大量に与えると、
水に溶けだした肥料が、
環境汚染に繋がる恐れがあるとか。
土壌や作物に、
発がん性があるといわれる硝酸態窒素が残る、
などの欠点が挙げられています。
有機肥料は、米ぬか、油かす、家畜の糞など、
動物や植物からの物質を原料とした肥料。
自然のものを発酵・熟成させて作るために、
肥料ができるまでに時間がかかるので、
大量生産ができません。
ですので当然、化学肥料より高くなってしまいます。
また有機肥料は、土の中でゆっくり微生物に分解されるため
即効性はありません。
ですが、人工的なものは一切使用していないので、
家庭菜園では、身体に優しい農作物を作ることが出来ます。
化学肥料と有機肥料を合わせた複合肥料もあります。
落ち葉堆肥の作り方
落ち葉の活用法で圧倒的に多いのが、
落ち葉を使った堆肥作りです。
堆肥は、土壌の性質を改善する効果があって、
よい土作りにはかかせない肥料になります。
まず、堆肥になる落ち葉にも、
向き不向きがあります。
クヌギ、ナラ、ケヤキ、ポプラなどは
堆肥に向いています。
ですが同じ広葉樹でも、
イチョウ、クス、カキ、サクラや、
スギ、マツ、ヒノキなどの針葉樹は、
堆肥にはあまり向いていません。
水分が多かったり、樹脂分が多くて腐りにくい、
植物の発芽や成長を阻害する物質を含んでいるなどが、
その理由。
次に堆肥作りです。
落ち葉を庭の隅に積み上げたり、
穴を掘ってその中へ落ち葉を埋めるだけでは不十分。
発酵には、微生物の力が必要なのですが、
これだけだと、微生物の助けを借りにくい。
なので、シートで温度調節をしたり、
米ぬか等の栄養分や発酵促進剤を混ぜた方が、
堆肥が出来やすいです。
米ぬかはスーパーでも売っている事がありますが、
ぬか漬け用に調合してあったりするので、
堆肥作りには不向き。
お米屋さんから購入するか、
近所にコイン精米機があれば、
無料で調達できる場合もあります。
準備するもの
- 大量の落ち葉
- 囲い べニア板や木の枠、通気性がよく空気の抜け道も必要
- 米ぬかまたは油かす 3m×3m×70cmの囲いに対して1袋30ℓ必要
- ビニルシートかブルーシート
堆肥の作り方
① 囲いの中に落ち葉を入れて水を撒き、足で踏み固める。
水は、踏むと染み出てくる程度に撒く
② 落ち葉を厚さ15~20cm程度に敷いた上に、
米ぬかまたは油かすを撒く。
更にその上に落ち葉を敷くを繰り返し、
ミルフィーユ状に重ねていく。
③ ビニルシート(ブルーシート)をかけて発酵させる。
水の追いかけや雨ざらしにしない。
④ 1か月~1か月半後に、切り返しという撹拌作業を行う。
ムラなく発酵させるため均等に混ぜ、乾いていたら水をかける。
⑤ ④を半年間繰り返す
半年経過したくらいから、
肥料として使えるようになります。
その他の落ち葉活用法(まとめ)
落ち葉の活用法としては、堆肥作りの他に、
手作りアートやインテリアとしても、
落ち葉は使えます。
どんぐりや松ぼっくりなどは、
学校の工作でも使ったことがあると思います。
いろんな色の落ち葉を並べたり、重ねたりして、
絵を描いたり。
木の実と一緒にグラスやポットに入れて
デコレーションしてみたり。
木の実と一緒に、クリスマスリースに
落ち葉を飾ったりしても良いでしょう。
捨てればゴミ 分ければ資源。
使えばアート。
落ち葉。利用してみましょうね〜!
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