妊娠後期は、
妊娠8カ月~10カ月頃を指しますが、
この頃になると胎児の動きが最も活発になり、
おなかも大きく重くなるため、
寝苦しくなるなど様々な症状が現れます。
今回は、
中期~後期におこるこむら返り
についてのお話しです。
以前から、脚の筋肉疲労や冷えで
こむら返りをおこしていたけど、
妊娠してから、とくに8ヶ月を過ぎてからは、
毎晩のように起こしていて不安、
という方が多くいらっしゃいます。
危険な原因がないのか?
探ってみましょう。
妊婦後期になるとこむら返りがおこりやすい主な原因
・お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて
体重が増え足の筋肉に負担がかかることや、
大きくなったお腹が下半身を圧迫し、
下半身の血流が悪くなることが原因
と言われます。
・体温の低下に加え、
気温が下がる朝方に起こりやすいため、
冷えや血行障害もこむら返りの
原因の1つと考えられます。
・赤ちゃんを守るため、そして出産に備えて
ホルモンのバランスが崩れます。
ホルモンバランスが崩れると
血液中成分のバランスも崩れてしまい、
足がつりやすくなるのです。
・後期は赤ちゃんも大きくなるため、
骨盤が緩んできます。
骨盤が緩んでいると
脚の筋肉は引き伸ばされた状態になるのですが、
それに対し、
ふくらはぎの筋肉はもとに戻ろうとするので、
筋肉の収縮がおきるそうです。
・母胎は赤ちゃんに栄養を
どんどん送り込んでいるため、
ママ自身の栄養が不足してしまうことがあります。
特に、ミネラルやカルシウム不足になりやすく、
こむら返りが起こる原因になります。
汗をかきやすくなる事も原因です。
危険なこむら返り
糖尿病、ある種の筋肉や神経の病気、
甲状腺疾患でもこむら返りが起こりやすくなる
といいます。
変形性脊椎症(変形性頚椎症、変形性腰椎症)
による神経症状として、
こむら返りが起こることがあります。
足以外に筋肉けいれんが起きたり、
あまりにがんこなこむら返りの場合は
医師に相談しましょう。
妊娠後期!こむら返りの予防法とは?
ストレッチを行い、血流をよくする。
4分過ぎから足首ストレッチです。
安定していたら、
ウォーキングもしてみましょう。
冷やさないよう注意する。
- 湯船につかる。腹帯をする。
- ソックスをはいて寝る。
- 骨盤ベルトをつける。
(お腹が張りやすい人は、無理せずに)
栄養管理
- カルシウム
- マグネシウム
- 葉酸
を積極的に摂取しましょう。
カルシウムの多い食品
乳製品、小魚、海藻類、モロヘイヤ、大根の葉など
マグネシウムの多い食品
- ナッツ類
- しらす
- 納豆
- 油揚げ
- 牡蠣
- あさり
- のり
など
葉酸の多い食品
- レバー
- ウナギ
- 枝豆
- ほうれん草
- 芽キャベツ
- アスパラガス
など
カルシウムを上手に吸収するために、
マグネシウムは不可欠といわれています。
カルシウムとマグネシウムのバランスは
2対1が望ましいので、
意識して摂るようにしてみてください。
コメント