キッチンは家族のためにも、
いつもピカピカにしておきたいですよね〜!
システムキッチンのステンレスシンク、
錆びないって思って、油断していませんか?
実は、ステンレスシンクでも錆びるんです!
この事を知らずに油断してる主婦って、
かなりたくさんいるんですよ〜。
じゃあ、綺麗なキッチンをキープするためには、
どうすれば良いのでしょう?
錆びの落とし方をリサーチしてきました。
国民生活センターへの相談はたくさん!
国民生活センター には、
「新築分譲のマンションで、入居5日後からシンクに錆が発生し、
2年間で5回も同じ箇所の錆取りを行った。
特に自宅のシンクがさびやすいか調べてほしい」
などのテスト依頼が寄せられているそうです。
「センターが相談者宅のシンクを調べると、
シンクの水栓の取り付け周りや、縁など、
水がかかって溜まりやすい箇所に、さびが発生していました。」
ショックですよね。。。
だって、ピカピカのステンレスのキッチンって、
錆びないはずでしょ!
また、全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET)には、
2006年度以降の6年間で、
「ステンレスシンクがさびた」
などといった相談が、なんと123件寄せられました。
センターでは現在、
ステンレスシンク仕様のシステムキッチンについて、
材質やさびやすさを調べ、消費者へ情報提供しています。
- ステンレスシンクの材質を調べると、銘柄でステンレスの種類が異なっていた。
- シンクに、ぬれたスチール缶を置いたところ、銘柄に関係なく1日でさびが発生。
- 食器を置いた周辺に塩分を長時間放置してしまうと、わずかなさびが見られた。
- ステンレスシンクのさびやすさを比較するため試験を行うと、違いがみられた。
ステンレスの基礎知識!
新築の家、リフォームしたばかりのキッチン!
絶対に汚さないぞ〜っ!
て、心に誓うのですが・・・汚れてるし~
なかなかキレイを維持するのは難しいものです。
◆そもそも『 ステンレス 』って何?
ステンレスと鉄との違いは、
鉄は時間が経つと、酸化して錆びてしまいますが
ステンレスは、非常に錆びにくいということです。
この「ステン」とは日本語で「汚れる、さびる」という意味。
「レス」は「~しない」という意味です。
『ステンレス』とは、錆びないという意味なんです。
どうして、ステンレスは錆びないのでしょう?
ステンレスは、
鉄にクロム・ニッケルなどの元素を加えた合金鋼です。
ステンレスも鉄(正しくは鋼)のひとつ。
クロムやニッケルを多く添加して、
表面に酸化クロムを主とした、不動態被膜を作って、
錆びにくくしてあるんです。
❖ステンレスの種類
ステンレスの種類はたくさんありますが、主なものは3種類です。
(1)フェライト系
0.15%以下の炭素(C)で、
クロム(Cr)が13%または16%程度含まれています。
特徴は加工しやすく、多くの家庭用品として使われています。
スプーンフォーク、鍋、ヤカンなどで、磁石がくっつきます。
(2)マルテンサイト系
0.1%以上の炭素(C)と12~14%のクロム(Cr)を含みます。
フェライト系の炭素が多いバージョン。
家庭用品としては文化包丁や高級なナイフなど。
これも磁石にくっつきます。
(3)オーステナイト系
このステンレス鋼は、18%以上のクロム(Cr)と
8%前後のニッケル(Ni)が含まれています。
フェライト系よりも、加工性は悪いです。
家庭用品としては、台所の流し台シンクが、
ステンレスの代表的な製品です。
特徴は、耐食性(防錆性)が非常に高いこと。
そのため、医療などにも使われるもの(注射針)があります。
見分け方は磁石につきません。
ステンレスは鉄・鋼と違い非常に錆びにくい金属です。
錆びないのでなく、錆びにくいんです。
では錆びてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
軽度のサビ~重度のサビの落とし方
ステンレスの表面に、
軟鋼(一般的な鉄)・亜鉛・アルミニウムなどの異種金属が
長時間接触した状態で放置され、
間に水分、湿気や結露などを含むと、電池作用により、
これらの異種金属が腐食を起こし、
鉄分が溶け出した錆が発生します。
シンクに缶詰などを置いたままにしておくと、
丸い錆が付きますよね!
あれです。
これはステンレスそのものが錆びたわけではなく、
「もらい錆」なんです。
できるだけ異種金属との接触は避けましょう!
❖軽度の汚れやしみの場合
中性洗剤や石鹸水を、柔らかい布やスポンジに含ませて、
その後水洗いや水拭き、
最後に乾いた布で仕上げをします。
❖初期の錆び(もらい錆び程度)
市販の清掃薬品を用い、スポンジやタワシ等で除去しましょう。
その場合、局部的に「ためし拭き」をして洗浄効果を確認した後、
全面の清掃をします。
その後は十分な水洗いをして、最後に乾いた布で仕上げです。
❖赤錆び
市販ステンレス「赤錆び用」清掃薬剤を使用するか、
硝酸の15%希釈液を使って、
ステンレスタワシ等でこすり落としましょう。
この場合も十分な水洗いをしてください。
錆落としには、液体クレンザーが使いやすいですよ。
わざわざ買ってくるのが手間な場合には、
家庭にあるクエン酸か酢酸を、2~3倍に薄めてから、
脱脂綿か雑巾に付けて、乗せておき、
その後水洗いと乾燥を忘れずにする!
まとめ
錆はやっぱり、発生すると手間がかかってしまいます。
「もらい錆」を発生させないために、
濡れた日本包丁を流し台に、そのまま30分も置かないで下さい。
ステンレスは、こすることで細かい傷が
つく可能性があります。
特に注意しなければいけないのは、スチールウールたわし。
サビが取れる代わりに、極小の傷がつくことがあるので
注意しましょう。
こすっても大丈夫かどうか、
目立たない所で試してから使いましょう。
スチールウールたわしも金属ですので、
シンク周りに置いておくと、サビの原因になってしまいます。
本末転倒なので、早めに処分しましょうね。
錆びは、早期発見、早期除去!が大切です。
ピカピカのキッチンで、
家族のために美味しい料理を作りましょう。
コメント
[…] […]