以前勤めていた会社で、酉の市に行く機会がありました。
自分でも買えそうな手頃な値段の熊手もあったので、
次に行く機会があれば、自宅用にも買いたいな~と思っています。
せっかく購入するなら、
少しでも御利益のある場所に飾りたいのですよね~。
神様に関係するものなので、
家に神棚があれば、神棚の傍に置いた方がよいのでしょうか?
その当時、勤めていた会社にも神棚はなく、
高いところ、普通のロッカーの上に飾ってありました。
わが家も神棚はありません。
ですが、仏壇はあります。
神社で買ってきた破魔矢は、
仏壇がある部屋の鴨居のところに置いてあります。
飾る場所もイマイチわからなければ、
そもそも熊手にはどんな意味があるのか?
など、知らないことが沢山あるので調べてみましたよ~。
熊手に込められた願い
酉の市の名物!でもある縁起熊手には、
お多福、鶴、亀、大入り袋、打出の小槌、鯛、米俵、
大黒様、大判小判、宝船、巻物、松竹梅、福笹など、
昔話で聞いたことがあるような、
縁起のよいものが沢山ついています。
熊手と言えば、庭で落ち葉をかき集めたりする、
あの熊手をイメージする人が多いと思います。
ですが、もともと熊手は、
鷲が獲物を鷲掴みする時の爪を模倣したといわれていて、
- 福や金銀をかき集めるもの
- 鷲掴むもの
という意味が込められており、
元々は農具である熊手に、
数々の縁起物をつけて売られるようになりました。
大きさや値段
熊手には、豆熊手という1,000円くらいの小さな熊手から、
何十万円とする大きな熊手もあります。
「今年は願い事も大きいので20,000円のを買おう」
という買い方ではなく、
「段々大きくなる状況に重ねて、小さい熊手から買い始め、
年々大きいものに買い替えていく」
という買い方が基本。
私なんかは、1,000円くらいの熊手を買おうと思ってしまいます ^^;
前年に買った熊手より小さい熊手を買ってしまうと
福が下がってしまいます。
このようにする時は、業績が振るわなかった時や、
葬儀、火事などがあった場合だけ。
こんな場合には、熊手を飾る前に塩でお清めすると
福が増大する、と言われています。
また、事業が拡大すれば、前年より大きな熊手にするところですが、
そこそこの業績であれば、2年続けて同じ大きさでもかまいません。
そして、同じ大きさでも正面に付いている紐の色にも、
黄色→赤→紫→金色
という段階があり、同じ大きさや値段のものでも
紐の色で、前年より上を表すことができます。
また、同じ大きさの熊手でも、
「今年は金運を上げたいな~」
と思ったら、
小判が沢山付いているものにするとか、
福を招きたいなら招き猫がついているものにするとか、
願いごとにちなんで選ぶこともできます。
選ぶことが楽しくなってきますよね~!
また、熊手屋さんと値切り交渉をして、
熊手屋さんが負けたとした分を、
ご祝儀として置いてくることを粋とする、
という考えもあるようですが、
「買った(勝った)」 「まけた(負けた)」
のやり取りを楽しむことが目的であって、
値切ることをよしとしているわけではありません。
また、熊手は自分の夢や願いを込めて買う縁起物。
ですので、値切ってしまうと、
その夢や願いを小さく見積もる事となってしまいます。
そしてご祝儀とは、
「熊手屋さんの出した金額に対して、
上乗せした金額を置いてくること」
「おつりを待つ時間を恥ずかしいとして、
千円札を事前に用意しておくことこそが粋」
とする考えもあります。
値切り交渉を楽しむことは、通でないと難しいですね。。。
熊手を飾ると縁起がよい場所
一般的によいとされている場所は、玄関。
そして、
- 正面は入口へ向ける
- 神棚に供える
- 室内に飾る
などのルールがありますが、
いずれにしても、目線よりも高い場所が基本になっています。
室内でも、和室の場合は鴨居の上。
洋室の場合は高い場所に有る、
絵画や時計をかけるピクチャーレールなどを利用しましょう。
熊手を飾る高い場所が見つからないようであれば、
タンスの上でもかまいません。
正面を北に向けることは避け、
合格祈願など、叶えたい場所のある方向へ向けて飾ることが
良いとされているます。
また、その年の恵方の方角へ飾るのも良いとされています。
恵方の方角
歳徳神<としとくじん>という神様のいる場所
2015年、恵方の方角は西南西。
一年間飾っておいた熊手は、
翌年にはお返しして新しい熊手を買いましょう。
酉の市の境内には、「熊手納め所」があります。
酉の市に行けない場合には、
年末年始の「お札納め所」へ納めてもかまいません。
一方で、
「神社が作るものではないので、
御御霊(おみたま)が入っておらず、
お焚き上げの必要がないもの」
でもあるので、
一般ごみとして処分しても良いとも言われています。
でも、心情的にはどうなのかな~と思うので、
お清めの方法もお話しておきますね!
小皿に一盛り持った塩と新聞紙を用意し、
新聞紙を広げた上に熊手を置き、
左・右・左の順で3回塩をかけます。
そのまま新聞紙でくるんで処分します。
だいぶ駆け足で進みましたが、
「まずは1,000円台の熊手を購入!」
するところから始めてみましょうねっ!!
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