あなたは本当のお盆の由来を知ってる?新盆と旧盆に別れた訳

夏のイベント

お盆といえば、夏休み!

 

実家から離れて暮らしている方の場合は、

8月15日前後に夏休みをとったりしますよね。

 

会社自体がお休み、

というところもあるでしょう。

 

 

教習所に通っている時、

8月15日頃に、路上教習の予約を入れようと思ったところ、

夏休みだった・・・

 

ということもありました。

 

 

もう10年以上も前になりますけど ^^;

 

 

8月15日の前後は、日本全国どこでも当然、

お盆休みだと思っていたんですけど。

 

 

学生の頃の同級生には、

 

「7月に家族揃ってお墓参りに行く」

 

と言っている友人がいて、

 

「お盆って、8月じゃない家もあるんだな〜」

 

という事が、新盆や旧盆を知ったきっかけになりました。

 

 

 

そもそもお盆の由来って何なの?

 

 

「お盆」を辞書で引くと

 

「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の事

 

と出てきます。

 

 

盂蘭盆会とは、インドの言葉の一つのサンスクリット語で「ウラバンナ」。

 

逆さ吊りという意味の言葉を、漢字で音写したものなんです。

 

 

お釈迦さまの弟子の一人、目連尊者(もくれんそんじゃ)が

母を救う話に由来しています。

 

 

亡くなった母が、餓鬼道に落ちて、

逆さ吊りにされて苦しんでいる・・・

 

と知った目連尊者が、お釈迦様に相談すると

 

「お前が多くの人に施しをすれば母親は救われる」

 

と言われました。

 

 

目連尊者が、夏の修業期間のあける7月15日に

多くの僧たちに飲食物をささげて供養したところ、

彼の母親は、極楽往生が遂げられた・・・

 

 

というお話から、

旧暦の7月15日に、仏様や先祖の恩に感謝し、

お墓参りや迎え火などをする行事が始まった・・・

 

とされています。

 

 

日本では、推古天皇(606年)が

毎年4月8日と7月15日に斎を設けたことが

初めてのお盆とされています。

 

斎明天皇(657年)が、

須弥山の像を飛鳥寺の西につくって盂蘭盆会を設けた・・・

という記録も残っています。

 

 

その後は、

「お盆は武家・貴族・僧侶など、上流階級の風習」として、

催されていました。

 

私たち一般庶民に広まったのは、江戸時代からのようですね。

 

 

お盆が新盆や旧盆などに分かれた訳とは?

 


灯籠流し

 

明治の初めに、グレゴリオ暦、

いわゆる新暦が採用されました。

 

それまでは天保暦、今でいう旧暦(太陰太陽暦)では、

7月15日前後の日がお盆となっていました。

 

現在は、ほとんどの地域で

8月15日頃がお盆(新盆)となっています。

 

 

新暦が採用されてから、

お盆の呼び名も、そして日にちも、

大きく3つに分かれました。

 

 

  • 旧暦7月15日 :旧盆)
  • 新暦7月15日(もしくは前後の土日) :新盆
  • 新暦8月15日 :月遅れの盆

 

 

7月15日に行うのは、主には東京などの都市部。

 

 

どうしてみんな8月15日にお盆休みを取るのかというと、

地方では、8月15日を中心として、お盆休みを取るためです。

 

 

合わせた方が、家族や親類が集まりやすくなりますからね。

 

 

で、どうして地方では、8月15日をお盆休みにするのか?ですが。

 

地方の産業は主に農業。

 

 

7月15日だと、まだ梅雨が明けていないことが多く、

まだ農作業が忙しい時期だったため・・・

 

と、言われています。

 

 

そして、新暦でも旧暦と変わらず、7月15日をお盆とした理由は、

古くからの先祖祭りの時期をずらすことは出来なかったから・・・

 

と考えられています。

 

 

旧暦のお盆と新暦のお盆

 

 

大きく分けて3つに分かれたお盆ですが、

呼び名もいろいろあり、

旧暦7月15日に行われるお盆は旧盆と呼ばれます。

 

現在、旧暦をお盆としている地域は沖縄です。

 

 

旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けにより暦が決まります。

 

一ヶ月が30日のため、新暦に対応させると毎年日付が変わります。

 

 

2015年は、8月28日が旧暦の7月15日に当たります。

 

 

新暦が採用された時点では、新暦の7月にお盆をすることを

「新盆(しんぼん)」というようになりました。

 

ですが「新盆」には、違う意味があるんです。

 

 

「新盆」と書いて「にいぼん、あらぼん」とも読むのですが、

新盆とは、「亡くなってから一年経っていない人が

初めて迎えるお盆のこと」を言います。

 

一般的には、「初盆(はつぼん・ういぼん)」と呼ばれますね。

 

 

そして、8月15日のお盆は「月遅れの盆」と呼ばれています。

 

 

7月15日前後だったのが、新暦が採用されてひと月ずれたこと。

 

新暦の7月は農作業の繁忙期のため、ひと月遅らせたこと。

 

この2点から来ています。

 

 

まとめ

 


お盆のお寺

 

お盆は、ご先祖様を中心として、

普段は遠く離れた親族が集まる良い機会なのかな〜

と、わたしは思います。

 

 

小学生の頃は、母方の実家には毎年必ず行っていました。

 

仏壇とは別に、お盆用にお参りする場所があり、

小さな野菜を紐でいくつもつないだものが吊るしてありました。

 

そして蓮の葉の上には、ナスや小さなお団子をのせたものなどが

お供えしてありました。

 

 

自宅には、毎年きゅうりやなすの牛や馬がいるので、

母方の実家にもいたんでしょう。

 

 

お墓参りも、暗くなってから行っていました。

 

ろうそくを付けた提灯を手に持って、

みんなでお寺まで行った記憶があります。

 

 

お墓にもちゃんと、ナスとお団子がお供えしてありました。

 

 

地方によって、お盆のお供えや行事は様々かと思います。

 

機会があったら、もっと色々と調べようかな〜と思ってます。

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